こどもたち


 朝、港の見える丘公園に寄って、遠足かなにかのこどもたちとでくわす。「うぁー!」さけびながら駆け出して、いつもの展望場所をうばわれてしまう。俺は手前のベンチに座る。大人だからだ。
 「写真撮ろうよ!」「遊ぼうよ!」「写真撮ろうよ!」「遊ぼうよ!」とこどもたち。最近の、こどもたちは、カメラ必携あるいはケータイ必携。よろこべ、そういうの作ってるひとたち。そして、キャーキャーいいながらフライング・ディスク投げる(「フリスビー」が商標名だって、知ってた?)、ゴムボール投げる。朝からテンション高いね、お前ら。
 坂を下ろうとして、先生つきのグループとすれ違う。班別自由行動。先生つきのグループ。先生がついてきて邪魔なような気もするし、安心なような気もする、そんな感触を思い出す。