俺はいつも底抜けの袋で赤字と嘆くのはおかしいというのだが

http://www.nikkansports.com/baseball/f-bb-tp0-20070411-183046.html

プロ野球の横浜が2005年に入団した那須野巧投手(24)に、最高標準額を超える5億3000万円の契約金を支払っていたことが11日、分かった。球界関係者が明らかにした。

 俺はたしかに横浜スタジアムのすぐそこに今まさにいるのだけれども、ベイスターズが贔屓のチームというわけでもなく、那須野投手についても「背の高い投手だな」というくらいの認識しかないのも確かなのだけれども、果たして彼がプロで一球も投げる前に530,000,000円の価値があるかどうかといえば、やはりそれはないんじゃないだろうかと言わざるを得ない。
 プロ野球界の申し合わせ上限や制度の話を脇に置いといて、もしもプロで一球も投げたり打ったりしていないのに530,000,000円の価値がある選手がいるとしたら、かつての荒木大輔桑田真澄清原和博だとか、松坂大輔斎藤裕樹といった、プロ入り前に日本中に名前の知れた、集客力で球団財政に寄与して、なおかつ実力も疑いがたいクラス選手たちだろう、が、もちろん、そうであっても、やっぱりまだ一球一打していない選手に530,000,000円は無いよって思うわけだ。
 契約が人員確保の値段なのか成功報酬の値段なのかわからんところもあって、「オール出来高」とかは言わないのだけれども、前者の比重が重く重かったところで、あんた、失敗したときの無駄さ加減ときたらないわけで、まったくもってアマ期待の選手がプロで花開かなかったところに無駄な肥料やりすぎて財布は空っぽってことは、いかにも馬鹿馬鹿しいと思うわけで、赤字にあえいでいる球団が裏金の叩き合いなんてやめなさい、としかいえず、俺はそう言いつつも、はたして裏金くらいがプロ野球団というビッグビジネスにいかほどのダメージを与えるのか、正直わからんところもあったが、この那須野に530,000,000円のノリであれば、まさに底抜け袋であって、やはり少なからず影響はあるんじゃないかと思い直した次第である。
 むろん、この件は横浜球団も那須野も那須野側のアマ関係者も悪いが、公表、たとえマスコミに抜かれたのをしぶしぶ認めたものといえども、やはり公表したのは評価したくあって、とにかくこのゲロは苦しいこと、嫌なことじゃないんだ、ちょっと通過するときはきついかもいしれんが、吐いたら楽になる、無駄な出費なくなって経営も楽になり、現役選手(とはいえ彼らもかつては?)のやる気も出るし、ファンは公表された裏金の数字一人分語り明かしておかわり三杯、相思相愛、三方五億三千万得の大ゲロってもんですよ。困るのは甘い汁吸っていたアマ側関係者くらいなもんで、それで素晴らしい甲子園システム(id:goldhead:20060822#p1)が無くなってしまったら困るけれども、そのあたりは明朗会計でなんとかしてくださいって話で、だいたい今度の那須野絡みのアマ監督って誰ですか、ウェウェウェ鈴木博識先生(id:goldhead:20061124#p2)でしたか、オラエー。