スチャダラパーを聴く

 日本語ラップと俺、俺と日本語ラップ。ほとんどくわしくない。ただ、なんつーか、俺はいつからかRIP SLYMEが好きで、だいたいアルバムを持っている。あと、TOKYO No.1 SOUL SETのアルバムも二枚くらい持ってる。ヒップホップとかラップに区分するのは違うかもしらんが、電気グルーヴも好きだ。それで、ファミ通少年だった俺がスチャダラパーを聴かずに、ここまで来たのは、ちょっと変だったかもしれない。
 というわけで、まず『電気グルーヴとかスチャダラパー』聴いた。
電気グルーヴとかスチャダラパー これがもう、面白くて、よくてたまらなかった。J-WAVEのなんとかソングになった「Twilight」はよくラジオで聴いていたが(四年前!)、その他もなんというか、なんかいいよね、と。軽く10月のヤクルト×カープ戦がdisられてる「聖☆おじさん」から、言葉の流れっておもしれーなーって思わせてくれる「ナンバーズ」に「英数/かな」、「ANI VS 瀧」に「瀧 VS ANI」の脱力かつ容赦ないdisり合いときて、「ミッドナイトコネクション」のイルカのくだりときたら、「なんでこんなの聞かされてるのかしら?」とノーリアクションだった職場の人(職場で流すなよ俺)も、腹抱えて笑ってたくらい。いや、いいじゃん、すげー破壊力。何度聴いても笑える。DJの声が荒川良々って今知ったんだけれども。あと、警察無線のやりとりとかも。そんで、なんというのか、機材ネタとかやられてもさっぱりわからんが、なんかこの、おっさんたちの通り抜けてきた青春をふり返るような、そんなリリシズムを感じたりとか。
 それで、なんというか、そうだ、スチャダラパーだって、それで、手を出してみたのが『11』。最新盤だ。俺は、最新盤かベスト盤から入るんだ。
11 でもって、これもいいな、と。なんつーか、RIP SLYMEとの「レッツゴー7〜8匹」でもちらりと覗いた世界がさ。

オィースとか言って集合
まるで土曜8時の生放送
高度成長並の高揚感

http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND46983/index.html

バッキナデイズ的に言えばカレー曜日
帰り道の世界観

 とかそんなんがさ(リップスライムの人のものかもしらんが)。そんでもって、「Antenna of the Empire」みてえに、なんつーか(「なんつーか」が多いのは、よくわかってない音楽についての話だから、自信ないんです、いつにも増して)、この世間に対するメッセージ性というかさ。つーか、この曲のメーンテーマなんて、「テレビよし、アンテナよし」の地デジ移行と、そういう流れみてえなところがあって、草なぎ君があんなことになった今聴くと、なんともいえん。なんつーか、ちょうど忌野清志郎の訃報とかあって、それで、たまたまBOSEのブログ見てみたらこんな記事があったりして、ああ、なんか、そうなんだ、みてえな。
 それで、ともかく二曲目の「Under the Sun」とか最高よ。ともかくかっけー。

 あとは、「ベカラズ」とかもいい。自由だ、裸で何が悪い!

 そんでもって、「Good Old Future」が、なんというか、俺の、最近のノスタルジーみてえなのを刺激するというか。

Long Time Ago
改札がまだハサミだった頃
思い描いてた未来の今日
どんな風だったろう?

http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND73075/index.html

Long Time Ago
まだゲームがカセットだった頃
思い描いてた未来の今日
どんな風だったろう?

 なんつーか、この曲はもう、あっちの「Twilight」みてえな、なんつーか、電子音にさー、このさー、ちくしょう、なんかうまく言えねーや(間奏がラップの泣けるバラード風に)。あー、そうだ、なんか、俺が最近やられてる、木村カエラとの曲もあってさ。
Hey! Hey! Alright
 これ、もう、なんつーか、ファミスタそのものじゃん。俺、最近、ポケーッとファミスタばっかりやってるし、なんかネットでもファミスタやってるおっさん見かけるし、ようわからんけど、なんつーか、こう、今年あたりから、ファミスタみてーな、なんというか1985年くらいが、年表がこう、巻き込むように、再現されて、また、改札がハサミだったころさ、大船駅って、傷痍軍人(風)の人が、募金箱持って立ってた、あのころみてーな、そんな昭和、昭和だ、昭和の世界が立ち上がってくるって、そんな予感がしているんだよ、なんつーか、よくわかんねーけどさ。