人間の脳の秘めたるポテンシャルに思いを巡らす

 ちょっと下の方の話になるので、嫌な人は帰れ。

今朝の夢、いつかの夢

 すっごいおしっこ我慢してて、ついにトイレに辿り着いた俺、もうすごい勢いでズボンをおろし、放尿、まるで高水圧洗浄機のよう、強烈な噴射、まったくとまらない。ついには洋式便器がその水量に押されて一回流れてしまうほど。
 ……という夢を見た。見て起きた。起きてシーツがぐっしょりだったりすれば、それはそれで写メのひとつでも撮ってブログにアップというところかもしれないが、そんなこともなく、軽く尿意をおぼえただけであった。
 そういえば、俺は昔、射精しても射精してもとまらず、バンバン気持ちよく精液を飛ばしまくる淫夢を見たことがあったが、そのときも夢精してはいなかった。いつかあの夢のような射精をしてみたいと思うが、そんな勢いは夢の中だけだ。あと、俺は夢精をしたことがない。

でも、俺の脳は体験できる

 そういえば、覚せい剤を使ってのセックスというのは、なにかそういうものなのではなかったっけ? 田代まさしのこんなインタビューを思い出す。

覚せい剤を打ってセックス、というのは、脳に鳥肌立つくらい気持ちがいいものです。だから、その快感を思い出したくて再犯をする人もいるくらい。

田代まさし「”人生すべてがギャグ”──きっとそう思われている」|日刊サイゾー

 というわけで、俺の場合は夢だったけれども、薬物によってそういったことを惹起することも可能なんだろう。
 が、しかし、なんだ、夢だろうと薬だろうと、いずれにせよ、物理的にはそんなに小便を出しているわけでもないし、射精し続けているわけでもないんだな。ただ、脳味噌の中で、なんかそういう誤信号のような何かがあって、脳味噌の中で、自分がそういう体験をしているように勘違いしている、と。
 とはいえ、なんつーのか、その、普通の人体以上ポテンシャルをはるかに越えた感覚を、こう、脳味噌が実感できるって、そこんところだわな。人間の脳の99%は使われていないとかキバヤシは言うかもしらんが、まあ、少なくとも、なんかそういうあたりで、脳は無駄なポテンシャル、あるいは拡張性を持っているってことなんだろう。案外、やわらか頭なのかもしらん。
 うーん、そうだな、たとえば、空飛ぶ夢なんてのもそうだ。俺は空飛ぶ夢を見たことがあるし、無いという人の方が少ないんじゃないかと思う。人間、その生身で空を飛ぶことなんてできないのに、なんで俺もあなたも、自分が夢の中で空を飛んでいると信じられるんだ。その感覚の根拠はなんだ。人は昔、鳥だったかもしれないね?

外宇宙へ!

 あー、つーわけで、なんかわからんが、そんなところで、一歩間違えば大惨事だったかもしれない夢を見て、俺はそんなことを考えた。もちろん、脳とかそのあたりの本とかを読んだわけではないので、いつかなんか、このあたりのことについての、最新の本を読んでみたいとかは思う。ただ、SF的な妄想としては、こんな脳があれば、なんかもう、宇宙、外宇宙に出て、もはや血と肉を捨て去った機械の身体になっても、なんとかやっていけるんじゃねえかとか、そんな風に思ったりする。おしまい。