『青い花』第8話 「恋は盲目」を見て

※アニメ画像はテレビアニメ『青い花』第8話、漫画画像は志村貴子青い花』第二巻より引用

青い花』第8話 「恋は盲目」

◆ボフッのシーンはアニメ版がやってくれたという感じ。ボフッという擬音表記なしにボフッという感じが出ていた。ボフッという言葉を百科事典に載せるなら、このアニメーションを載せたい。

◆冒頭の車のシーン、『頭文字D』のアニメに見えたのは俺だけ? 俺だけか。車内は原作と違って二人に。話す内容も別方向に絞ってきた。このあたり、たとえばあーちゃんと杉本先輩の、朝のシーンでほかの友だちらを省いたのと同じく、アニメの方の、なんというか、そういう必要性もしくは表現か。

◆あーちゃんが井汲さんにふみちゃんと杉本先輩のことをばらすシーンは、原作の方が好き。なんつーのか、微妙な間というのか。あと、デフォルメ気味のキャラがさ、なんともいえず、逆に本音、リアルというような。

◆ラストシーンの、ふみちゃんと井汲さんが泣くシーンも原作の方が好き。というか、もう、あらゆる漫画の中でも屈指のよさじゃねえかと思うところがある。これはもう、原作を買うべき。

◆杉本先輩と井汲さんのシーン、あの距離感、追いかける井汲さん、あれはよかったな。しかしなんだ、なんか、アニメの方では杉本先輩がきつく見える。これも、ちょっとデフォルメ化? した、ちょっとしたユーモア含みの、そういうコマないし間がないためか。

◆あーちゃんが、学校サボって、なんか江ノ島眺めたりするのはよかった。このあたりは、原作より好き。で、そこで立ち上がるあーちゃんの動きの細かさ。よくわかんないけど、これがこないだの『咲-saki-』で池田をぬるぬる動かしていた、「田中」というもの?


で、実は三巻と四巻も買って読んだんだけれども


 三巻と四巻の感想……。ちょっと今は書けないや。なんつーのか、展開についていけないというか、何度読み返しても飽きないというか。つーか、もう、『青い花』にカンチャンずっぽしはまった感じ。デスクトップも、公式サイトから落とした壁紙にしてっし。
 あー、しかし、三、四巻にしても、原作じゃモノレール出てこないのな。少し残念。この点は、井汲さんに肩入れする理由を作ってくれたアニメに感謝。なんつーか、このアニメの主要四キャラの中で、最初のうち「一番よくわかんねーな」と思っていたのが井汲さんであって、でも、モノレールを媒介にぐっと肩入れすることで、すげえなんていうのか、杉本→井汲の視点とかも、なんか「おおー」と思うところも出てきたりして、その点はもう、アニメに感謝したい。
 あと、なんだ、単行本オマケ(?)の「若草物語」はいいな。とくに、「その後」が描かれているのがいい。なんつーのか、俺はそのあたりがいいと思う。『少女セクト』を好きなのも、後日譚的なラストが好きだからだ。俺、百合? については、永続性を望む。一方で、少年愛については、少年のうちが花、という意識がある。なんだろうね。まあ、いいか。