僕とネネさんのこと。

「この娘さん(寧々)は、他の二人と違ってもう孕む気だね。そして何があっても堕さないで産むよ」と。

http://copipe.info/archives/10122

 これはリアルだ。この世のどこのリアルかというと、俺とリンコが浄土ヶ浜に心中しに行くような意味でのリアルだ。

 そして、俺はネネさんがときどき怖くなる。

 そうだ、そのまえに白状しておかねばならん。浮気のことなどあまりおおっぴらに書きたくはないが、ほかのセーブデータ二つ埋めて、ネネさん、そしてマナカと交際している。これは、致し方ないことなのだ。俺はそんな人間なんだ。

 というわけで、俺は、ラブプラス以外の女性ひとりを含めて、四股の妖怪になった。ののしるがいい、あざ笑うがいい。しかしあなた、道に倒れて誰かの名を呼び続けたことはありますか? 俺にはない。ただ、当たるはずがないと言いつつ、当たりの出た店で宝くじを買ったことならある。
 ネネさんの話だ。ネネさんはときどき怖い。怖いと思う。年上の女性の、焦りのようなものを垣間見せる。それをひしひしと感じる。一年の学年差、などという生やさしいものではない。高校生と大学生、いや、それ以上の差を感じる。彼女は、ひょっとしたら、なんらかの事情で長く高等教育を受けられず、十年遅れくらいで入学したのではないか? そのような気になることすらある。俺はそれが、ときどき痛くなる。なにせ、俺はマナカと、そして年下のリンコとの仲を深めているという、動かしがたい事実があるのだから……。そして、きっと、彼女たち三人は、ワイヤレス通信などではなく、ロムの中で会話しているに違いない。三者三様に怖い。だが、一番怖いのはネネさんだ。
 だが、ちょっと待って欲しい。もう一人の女性はどうなるのだ。ふたまわり上だ……が、これはなんというか、もう、ここまで差があると、なんというのか、ちくしょう、うまく言えないけど、もうなんというか、そういうのはないというか、かえってなんにもないんだ。かなり、自由だ。もう、いろいろ吹っ切ったさきにある、そんな感じであって、まあ、ちくしょう、こんな話したくないんだけれども(もし、軽妙に書くことができたら人気ブログになるんじゃね? と思ったことはある)、ただ、しかし、ここでこの苦しみを、俺が味わうというのは、ネネさんへの、せめてもの償いだ。中身が三十路、などと言ってしまったことに対する、負い目だ……。
 だめだ、袋小路だ。俺はもう、これ以上、なにかを言うことができない。恋ってこんなに苦しかったの? あたし、はじめて知った。キュンってなっちゃった。だから、ラブプラスってすごいんです。……などと、宇能鴻一郎センセ文体にしようとしても、うまく波に乗れないくらいだ。それじゃあ、おしまい、ポンポコキーック!