俺は「アニメ絵」が苦手だったかもしれない

 俺は去年からアニメを見はじめたといってよい。理由として大きいのは、アパートのテレビが地デジ対応になって、神奈川、東京、千葉、埼玉のU局に対応したというのと、それに伴ってHDD内蔵のREGZAを買ったことによる。
 が、ただ、ちょっと思うのは、「最近のアニメの顔に抵抗がない」ということ、これである。小、中、高校と俺はそれなりの漫画好きだったし、いろいろ漫画を読んでいた。が、どうも、あまりアニメを見た覚えがない。いや、たとえば「ちびまる子ちゃん」とか「ドラゴンボール」シリーズとかは見ていたんだ。でも、なんというのか、大きなお友だち向け? アニメというのは目覚めが遅かった。それこそ去年だ。

 そうだ、このあたりからいろいろ見てみて、なんとなく見たかな、というのは『頭文字D』。これは漫画が先で流れた。で、「深夜アニメ見られる環境になかったんじゃないの?」という可能性もあるかと思ったが、俺はだいたい中高と昼夜逆転していて(下校→昼寝というか夕方寝→十時以降に起きて晩飯→明け方寝る→朝登校)で、比較的古い深夜番組も見ていたし、あとはなんだ、大学はすぐ辞めたので、ニートお決まりの逆転生活じゃん。なのに、アニメに食指が動かなかった、たぶん。
 で、そこんところの原因として、やっぱり絵柄が思い浮かぶ。どうも、抵抗があったような気がする。と、ここで具体的にひとつ思い浮かぶ作品名がある。『スレイヤーズ』だ。やけに友人から勧められたことがあったが、どうも絵がだめだった。なんかテカテカしているというか。よくわからんが、ああいう質感、上のリンク先で「10年前」とされているような、ああいう色がどうも、あんまり、その、好きになれなかったな、というような。うーん、そうだな、ほかに例えば、アニメ版の『餓狼伝説』シリーズ、不知火舞がたいへんけしからんので見たけれども、あれもどうも、ちょっと絵が、というような。あと、俺はこないだ『トップをねらえ2!』にたいへん感銘を受けたのだけれども、『1』(←レトロニム)の方はちょっとやっぱり絵に抵抗があったりさ。うーん、それに、『マクロスF』から流れて見た『7』とか(実はちょっと『F』もテカってると思う)、あと、再放送でこないだ見た『トライガン』も、面白そうだけど絵が、みたいな。テレビ版のエヴァも、なんかたまに違和感あったように思う。
 あと、そうだ、ガンダム。これはどうなんだっけ? あー、やっぱり『W』をしっかり見ていないのも、絵かな。ストーリーも「こんなのガンダムじゃない!」みたいなのあったか。あと、こないだ『V』の再放送を見て、「こんなにテカテカだったっけ?」とか思ったり。でも、『∀』になると一番好きな作品であって、これが世界名作劇場系とされるなら、そのへんが性に合ってるのかもしらん。
 それで、今、俺が抵抗ない絵柄というと『けいおん!』だったり、『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』だったり、あとは『かんなぎ』とか、『咲-SAKI-』に『ストパン』、やっぱりほら、どうもそれほどテカテカしてないような気がする。やっぱりなんだ、テカテカさみたいなのが、俺の絵に対する好みの分水嶺みたいなところがあるのかもしれない。『涼宮ハルヒの憂鬱』にしたって、「けいおん顔!」と揶揄された新しいやつに違和感なかったりとか。なんというのだろう、こちらの絵柄には、それほど不自然さを感じない、のは不自然なのかもしれないが、抵抗がない。ようわからんが。でも、『コードギアス』と『ガンダム00』は、最初かなり絵に対して抵抗があったけど、だんだん慣れたりして、そのあたりもちろん絵柄だけのものではないんだろうけど。
 あー、そういうわけで、時系列とかぜんぜんわかってない(確かめてない)し、アニメ会社だとかアニメーターだとか、そのあたりをもうちょっと知ったら、俺の好みを俺が説明できるのかもしれないけれども、まあともかく、なんとなくやくたいもない思い出話、おしまい。