『けいおん!!』の放送時間を決めたやつは末代まで祝うべき

 『けいおん!!』の放送時間、俺のところでは火曜から日をまたいだ水曜午前一時半、これを決めたやつは誰だかしらんが、くそすばらしい。TBSのやつか代理店のやつかわからんが、俺は満腔という満腔から感謝の汁を撒き散らかして「ありがとう!」と言いたい。
 なんでありがとうって言うのかって、いちからいわんとわからんか? なにせ、火曜の深夜だ。だいたい月曜日というのはくそ憂鬱のクソであって、カート・ヴォネガットだって「さようなら、ブルーマンデー」とか言ってたような気がする。だからだいたい月曜の深夜に伊集院光のラジオがあったりして、日本人のかなりのダメ人間の命を救ったりしてると思う。
 しかし、月曜を乗り切ったところで、一週間は長い。テュラテュラ言ってたら過ぎるほど甘くない。そこに、『けいおん!!』がある。絶妙のタイミングだ。火曜というと早いように思うが、厳密には水曜だ。そこがいい。「まだ火曜か……」と死にかけているところに、『けいおん!!』で救われる。すると、もう水曜日なのであって、水曜日というともう木曜日が見えていて、木曜日といえばもうほとんど週末であって、金曜日は完全に週末気分、逃げ切り態勢濃厚なわけであって、気づいたら土曜日であって、日曜日なのである。
 まだわからんか?
 こう、水曜日はもちろん、前夜に『けいおん!!』を見ていたから眠いし、午前中なんて、「あずにゃんの出番がまったくないのはちょっと変だと思ったら、留守番! ときたか!」とか、「二期になって一番変わったのはバンドメンバー以外の描写が圧倒的に細かくなったことであって、このあたりに真の女子校生活というところの描写も芽生えるであろうし、あるいはバンドとリスナーの最初の関係みたいなところも描けるのか」とか、「俺はなんとなく彼女らの住まいは京都よりさらに西、南国の方だと思ってたんだけど、富士山ああいうふうに通り過ぎちゃな。でも、原作でわかっていたことか」とか、そんなん思ってたら過ぎるわけであって、ほら、もう木曜日じゃん。木曜日といえばもうほとんど週末であって、金曜日は完全に週末気分、逃げ切り態勢濃厚なわけであって、気づいたら土曜日であって、日曜日なのである。つまりは、水曜のこの時間にあってすで気分はウィークエンドと言える。そしてまた月曜日に絶望し、火曜日でいよいよというとき、救いの「GO!GO! MANIAC」が聞こえてきて、唯が「うっ」とか言ってて魂が安らぐ。
 くそったれ、くそすばらしい魔法だ。
 だが、この魔法が解ける日がくる。
 『けいおん!!』最終回の日だ。
 この世のけいおんの終わるときだ。
 そうしたら、どう生きたらいい。
 いいか、神さま、俺を生かしてもてあそびたいのならば、
 入れかわるようにストパンの二期を流すんだ。
 そうすれば、俺はお前に魂を捧げよう。

エルサレムよ、悲しみと不幸の衣を脱ぎ、
神から与えられる栄光で永遠に飾れ。
神から与えられる義の衣を身にまとい、
頭に永遠なる者の栄光の冠をつけよ。
神は天の下のすべての地にお前の輝きを示される。
お前は神から「義の平和、敬神の栄光」と呼ばれ、
その名は永遠に残る。