- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/11/03
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (58件) を見る
それで、借りてみて気づいたが、原作の絵本に覚えがあった。
- 作者: モーリス・センダック,じんぐうてるお,Maurice Sendak
- 出版社/メーカー: 冨山房
- 発売日: 1975/12/05
- メディア: ハードカバー
- 購入: 19人 クリック: 836回
- この商品を含むブログ (291件) を見る
結局、種明かしというか、答え合わせのようなものはなかった。それでいいと思う。ただ、あるとき、先生の机の上に例の白カバーを見つけ、パラパラとめくったのだった。そこで見た「かいじゅう」は、なにかもしゃもしゃしたやつであって、「いや、俺のやつのほうが面白いだろ」と思ったのだった。
それはともかくとして、映画『かいじゅうたちのいるところ』である。ファンタジー映画というには、なにかこう、リアルというのか、距離感がドキュメンタリ的なタッチではじまる。主人公の男の子は文句なくかわいい。おそらく精神科にかかればなんとか症候群とか名付けられる感じの暴れっぷりがいい。それで、そこのところの背景みたいな、家庭事情みたいなものが垣間見えて、「かいじゅうたちのいるところ」がいかにも精神世界的に見えてしまうという作りになっていて、なかなかに重い。うまく言えないが、It's love.っていうときに、そのItが肯定的なものとは限らねえよな、というような。あとはもう、砂漠や海岸のシーンの色合いなど好みだった。おしまい。