鶴岡八幡宮に大銀杏を拝みに行く

 三連休の中日、自転車で出かけようと思う。思うが、午後は天気が崩れるというのでサクッと行ってサクッと帰れるところ。どこがいいか。ツイッターなどで人が少ないらしいという鎌倉、大銀杏記事がいくつか出ていた八幡宮にした。

 それで、サクサクッと鎌倉街道を下って鎌倉市街地へ。途中見たものは、ガソリンスタンドへの車列、開店前スーパーへの人の列。

 八幡宮。いつも、といっても一回か二回かだが、自転車を止めた裏の駐車場みたいなところが閉じている。どうも、土産物屋だか飲食店だかが店を開けられないようなのだ(しっかり貼り紙を見ていない。時間が早かった? しかし十時は過ぎていた)。しょうがないので、正門の方に行き、ちょうど警備員さんが二人いたので「自転車どこに止めたらいいっすか?」と訊いてみたら、「鎌倉は遅れているから……」といきなり鎌倉自虐からはじまり、自転車のための決まった場所はないというようなこと。むしろ、正正堂堂訊いてこなければ……的な。鎌倉はレンタサイクルなどもしているし、自動車の進入を減らそうとしていたりしているし、これは喫緊の課題じゃねえのか。まわりの民間有料駐車場も自転車は相手にしてないし。

 そんでまあ、もう諦めて海沿い走って帰るかとも思ったんだけど、それは負け犬すぎるし、チャーリー・シーンが一秒ごとに勝ってるのに、そこまで負けていいものかという気もして、別の寺に行き、お参りして(←重要)、そのまま徒歩で八幡宮へ。八幡宮の境内では正月みたいな雅楽みてえなの流れてた。震災へのなにかか?

 と、思いきや結婚式だった。フハッ、こんなんやるんだ。初めて見た。これはめでたい。

 めでたい。

 めでたい。

 芽出たい……とかいう書いてて自己嫌悪しか出てこない洒落などではないが。まあ、大銀杏も「ぐんぐんのびれ」。

 公曉も実の隠し所がなければ落ちつくまい。

 というわけで鎌倉の「鎌倉」らしいあたり。幕府もあった。おれはと言えば、腰越・津〜西鎌倉方面で、それほど鎌倉感はないと言えよう。

 小町あたりを歩いていて、地元面はできない。できるのは、やけに立派になりすぎていて、もはやなにかわからなくなっている御成小学校の子などだろう。御成小、御成中。あと、「六地蔵」などといえば六地蔵だろうという具合だが、じっさいに地蔵六体あったのかとか、和田塚といえば和田一族滅亡の地だったかなど発見もあり。

 急に差し挾むけどハクモクレンとかよく咲いていた。モクレンはあまり見なかった。あと、鎌倉の古いあたりは、ツバキなんかも一重筒咲きのシンプルなのが多いかな。茶花用の侘助かな。

 なんかのマシーン。

 地震雲でもミサイルの航跡でもない。


 海がアホっぽいほど透明で、なにかの予兆かと怖くなる。アホっぽいほど透明ってなんだよ?

 海辺のカラスとか、たぶん遊んでるんだろうという気がする。あいつら、賢いからエサ簡単に手に入って、時間持て余してるんだろ?

 鳥的には一枚抜けてるね。おまえはどうなんだ?



 稲村ヶ崎のほうは、ビーチコーミングというほどのことでもないことをしようにも、ワカメ的なものばかり打ち上げられていておもしろくなかった。

 どこ触ってるの? ……って、母校の先輩になんというキャプションを。

 そして、また鎌倉街道を走って帰った。帰り道に見たのはガソリンスタンドへの行列と、ラーメン二郎への行列。ひさびさに頑張って漕いだ感じもあった。経済事情からロードバイクへの買い換えなども不可能となった今、シコシコがんばっていくしかないと思う。55.70km。次は150kmくらい走って、その次は200kmにチャレンジしよう。おしまい。

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