横須賀の基地の中に入ること(自衛隊編)

 横須賀市の米海軍横須賀基地海上自衛隊横須賀地方総監部で6日、それぞれ基地と艦船の一部を一般開放するイベントがあり、家族連れやカップル、観光客でにぎわった。

http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20110807ddlk14040169000c.html

 毎年、イベントの後にこういった記事を読んで「すっかり忘れていた」というのが自分の中の恒例になっているが、今年は運良く行くことができた。


 最初、目的としていたのは米軍の方だったが、横須賀線の車内から見えたので自衛隊に行くことにする。

 どのようなイベントが行われているのかよく知らない。入る前に手荷物検査。「こないだ自衛隊員が過激派に殺される映画を見たけど、とくになにも思いませんでした」などと自己申告したりはしなかった。

 団扇などいただく。これが炎天下には役に立つ。

 あまり詳しくはないけれども、好きなんだよ、メカが、機械が。

 兵器が。

 護衛艦「ひゅうが」。どのような艦かは、列に並んでいるあいだにWikipedia先生でチェックした。

 下から見上げると、艦橋が右よりというのはよくわからない。

 甲板へはヘリコプター用のエレベータで上げてくれる。なんとも不思議な感じである。なんとも。




 いろいろのものを撮る。もっとしょうもない、細かい細かいところも撮った。あと、足元に丸い蓋のようなものがあって、これはなんですかと女性自衛官に尋ねると、ヘリコプターを固定するための設備だという。普段はもっと穴が開いている感じなのだろう。

 砕氷船「しらせ」。よく晴れていた。

 下りは後部のエレベータ。そこらへんのラブホのエレベータよりもスムースで安心できる。

 ヘリの表面にたくさん書かれた注意書き。静岡で見たガンダムにいろいろ書かれていて、書きすぎじゃないかと思ったが、実際のところこれくらい書いてあるのだ。英語で。ちなみに、艦内のいろいろのところにもいろいろの注意書きが貼りつけてあって、まあ日本語も英語もいろいろあった(←俺が見て、写真も撮っているのだからいいだろうという態度)。

 ヘルメットなどもあった。


 外に出ると、屋台や車両の展示などがあり。

 これは被災地でも活躍したであろう、例の調理用車両。

 海軍カレーを食べられる食堂は大行列でスルー。購買部のようなところは閉まっていたが、コンビニは営業中。品揃えは普通。ただ、どっかのおっさんが「式典とかで必要なるんだよ」とか指さして言ってた靴かなにかの手入れ用品などはあったか。

 さて、そろそろ米軍に、という前に、別の船もあるので、軽く見ることに。護衛艦「いかづち」と試験艦「あすか」。

 まあ、結果的に2艦をみっちりめぐるコースであって、軽くということはなかったのだけれども。

 まあ、みっちりめぐることになんの不満もないというか、満足なのだけれども。

 まあ、俺はね。



 「ひゅうが」に比べて、「いかづち」などはもっとゴツゴツしていて、いかにも軍用艦という印象がある。


 「ひゅうが」のサイズの船が航行するのはあまり想像できないが、「いかづち」ならば少し思い浮かべられるかというサイズ。まあ、思い浮かべるだけであって、俺はあまり船に乗ったことがない。

 しかしなんだろうね、自衛隊員の人たちが「こんにちは」と挨拶してくれるのに、だんだん声に出して挨拶しかえすようになったりね、お客さんもどことなく自然にかしこまるようなところはあるというような。当たり前か。

 よく晴れていたしね。

 むしろ暑くて日に焼けたけれどね。この人は大丈夫だろうが。

 乗りかかった船ということで、「しらせ」にもゴー。

 自衛隊艦船とはいえ、やはり性格上、ほかの船とは違う。



 オレンジとクリームの色合いも落ち着くところがある。艦内の壁などもクリーム色が基調だったような気がする。




 やはり他の船とは違って、ブリッジまで見せてくれる。そこからの眺めというのはなかなか一味ちがうようなものだった。まあ、高いから当たり前か。いや、すべて徒歩で、なかなかお年寄りには厳しいのか、一人ご婦人が倒れて介抱されていた。なんというか、プロフェッショナル中のプロフェッショナル(?)の処置であって、安心したが、予後は知らない。

 ちなみに、この日の競馬は東スポの虎なんとか記者が「この夏いちばんの勝負馬券」とか書いていたのに乗ってみたら、けっこう儲けたみたい。この新聞は見学者立ち入り禁止の場所にあって、とうぜん僕のでもないです。つーか、落し物かしら。


 あとは、布団とかピッシーってしてて。このたたみ方は刑務所でもやらされるやつよね……。なにかこう、はっきり言って自衛隊と隊員には好感を抱くが、はたして自分が自衛隊員になれるかというと、肉体的以外にも無理ダナ、というようなもやもやした思いが出てくる。そして、俺を尺度にした上で地球人類のことを考えたとき、こういう組織というものがあらなくてはならないことについて思いを巡らせるが、詮なきことなのだろう。

 と、ここらで海上自衛隊基地を後にしたのであった。
 米軍編につづく。