ちょっと横須賀へ。赤い電車で杉田から下った。俺と横須賀、横須賀と俺。中学、高校、なぜかボウリングをしに、わざわざ汐入のダイエーへ行った。友人がどぶ板通りでスカジャンを買うのにつきあったりもした。大人になって、横須賀の公園はだいたい回った。そんなところだ。横須賀は、はっきりいってかなりナイスなあたりだと思う。海が近いのがいい。いろいろある。密度が濃い。駅前ではおっさんもこんなに陽気だ(これ、みうらじゅんが深夜番組で好んで採り上げてた人だよね)。
ネイビーバーガー食う

浄化されたかどぶ板通り。よくわからない。ただ、昔はもっと雑然としていたような気がする。そうだ、俺が長年愛用していたライターは、ここで買ったものだった。ちなみに、この写真はどぶ板からたぶん外れてると思う。
よく知らないが、このあたりからはじまったようだ。中には休日の海兵さんなどもいた。
はい、きた、横須賀ネイビーバーガーどーん。佐世保かどこかの影響を受けたのか、海軍カレーの次を狙うというのか、よくしらないが、ともかくその手のハンバーガーを食ってみたかった。上の写真、奥がクオーターで手前がベーコンチーズ。クオーターであればお子さまも女性も楽しめるかと思う。
どうやって食うの? とりあえずナイフとフォークで削り取って見る。1/4食べたところで、手で食ってフィニッシュ。肉がね、ぱさぱさしてるの。いや、ぱさぱさというと言葉は悪そうだが、そこんところが、なんか素っ気なくて、肉、肉という感じでいい。ベーコンも厚切りだった。ケチャップとマスタードはてめえでぶっかけるんだけれども、俺はとりあえず少なめで味わった。まあいいんじゃねえか。でも、なんか、自然と食うのが早くなって、アッという間だな。あと、この店のメニューでは、牛ステーキブリトーがおいしそうだった。もしも次があれば、今度はこれだろう。あるか知らんが。
ダイエー〜ヴェルニー公園
思い出のダイエーに行った。ここのダイエーは、元気がある。売り場に活気がある。よろしくやってる感じだ。売ってるものも、なんかちょっと面白いんじゃないかと思った。あと、わざわざ観光に来て、ダイエーとかうろつくの、俺は好きなんだけれども。
このおっさんの名が冠されたヴェルニー公園。ここはバラの名所。バラ咲いてた。あと、潜水艦とか見られる。俺は、それなりに艦艇とか見るとテンションあがる方なんだけれども、この日は望遠のきくカメラを持っていなかったので、あんまりあがらなかった。
ヴェルニー記念館。ここにははじめてきた。これがスチームハンマー。下にある器具で罪人の首を固定して、このハンマーで上から一撃。たぶんそんな使い方をするとかいう説明が書いてあったような気がするけれども、まったく違うかもしれない。
プチ横須賀美術館気分。
終着点、あこがれの地へ
さて、次の目的地はどこにしよう? 帰ろうか? いや、一つの単語が俺の頭の中に浮かんできた。「YRP野比」。たぶん大井か川崎に通うようになって、はじめて知った駅名。いや、もっと前からか? ともかく、「YRP野比駅」というのはなんだ。なんなんだ。俺には長く疑問だった。いつの日か、行きたいと思っていた。思っていたので、今日がその日だと、俺は思ったんだ。
JR横須賀駅から久里浜、京急に乗り換えて、ついに駅!
でも、そこからがあんがい、長かった。駅からバスで行けばよかった。いつものポケット地図の感じでは、すぐこっちに海、裏にYRPみたいに見えたのだけれども……。しかし、やがてトンネルを抜けて……。
来ましたYRP野比。横須賀リサーチパーク。もちろん、今の俺は、ここの正体を知っている。はてなキーワードにも「デスマーチのメッカ」(politically incorrect)などと書かれているのも知っている……。電脳の地獄、刑務所、流刑地、そんな言葉が俺の中に渦巻く。
今や誰も遊ぶことのないグラウンド。かつては、草野球を楽しむ人間の姿が見られたのか?
飲食店。ここにも、人間の暮らしが存在したのだろうか……。
……すみません。休日の夕方、誰もいないYRPにいると、俺の廃墟脳にスイッチが入ってしまったようです。なんか、畑耕している人とかいたし、閉まったコンビニのはじっこのテラスで談笑している中年女性たちなどもいました。ああ、でも、高いビルがぽつんぽつん、まわりは山。無人感、どうしても、なんかSF的な非日常感、それがあるんだよ。なんというのか。で、ここで、たとえば日本の携帯電話などが生み出されていると考えると、ねえ。
で、本当はなんとか古墳とか、光の丘公園とか行くつもりだったけど、道がぬかるんでいたり、マムシが出るとかおどされたりしたので、もうここでUターン。バスは、それなりに本数がある。
それじゃあ、おつかれ、さようなら。