初めてたんぽぽコーヒーを飲んだのこと

 たんぽぽコーヒーのことを初めて知ったのはいつのことだったか。たぶん、ジョビジョバのやっていた深夜のコント番組だったかと思う。「たんぽぽの根っこがコーヒーになるのか」と驚いたのかどうかもよく覚えていないが。

 さて、俺はこのたび、たんぽぽコーヒーを初めて口にした。興味本位もあるが、必要性もある。精神を安定させるためには睡眠の質が重要であるというところから、夜のカフェインを控えるようになったからだ。でも、夜にふとコーヒーが飲みたくなることもある。
 俺はコーヒーが好きだ。お気に入りのマンデリンの豆を手動の豆挽きで粉にして香りを……いや、飲みたくなるのでやめる。ともかく、夜に飲みたくなることもある。
 とすれば、ノンカフェインコーヒーもあるわけだ。あるわけだが、けっこう高いので二の足を踏む。ただ、たんぽぽコーヒーは興味も湧くし、どうせならそこまでいってやれ、という気にさせてもくれる。だいたいどんな味がするのか気になるじゃないか。
 で、たまたまカルディで見つけた写真のやつを買ってみた。以下の感想はあくまでこのたんぽぽコーヒーについてで、外は知らん。また、ウィキペディアに記されていたり、いろいろのたんぽぽコーヒー屋が宣伝するような効能とされるものについても知った話ではない。
 さて、たんぽぽコーヒー。俺の買ったやつはティーバッグ形式。おどろくべきスピードで、注いだお湯がコーヒー色になる。あまりにも見た目はコーヒーであって、バリスタでなければ見た目から判断するのは不可能に違いない。あまりにも面白くないので写真を取る気にもなれない。
 肝心の味は? 香りは? というと、あくまで俺の感想だが「根っこだな」というものである。なんというか、ゴボウを食ってもここまで根っこっぽさはねえよ、みたいな。根っこっぽいし、それで、どこかしら土っぽい。根っこと土である。自然の味。泥水すすり草を食み。悪くない。
 え、悪くないの? というと、まあなんといっていいかわからんが、ここまでストレートに根っこだと、もうなんというかコーヒーを期待したおれが馬鹿だというか、筋違いだったというくらいの気にはなる。それでもって、もうここまできたらなにか薬効があるんじゃねえの? くらいの思いすら抱いてしまう。いや、抱きたい。
 でもまあ、また買うかというと微妙だわ。なんかこう、ノンカフェインのお茶っぽいものだったら、カモミールティーなりルイボスティーなり飲んでりゃいいし。でもまあ、いざとなったら代用コーヒーとしてたんぽぽもある。アルコールが飲めなければ代用ビールがある。ついでに代用人生みたいなものもあればいいのだが、意味がよくわかんないし、飲んでも目が冴えないし、文も眠いのでももうやめる。おしまい。

関連☆彡

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……インスタントみてえのもあるのか。

……ルイボスティーは普通に好きだしもっと普及するべき。

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……カフェインがよくないらしいぞってなって、ノンカフェインコーヒーにしよう、みたいな話が出てきたような気がしないでもない。ウィキペディアのたんぽぽコーヒーの項では物資不足からとしているが。まあ、両方か。