継続の強迫性、あるいは今年の新年度はこれからだぜ


 今年のおれは図書館というものを生涯ではじめて利用しはじめて(プチブル育ちで父から「本は買うものである」と教えこまれていたので)、わりと読書する人だったのだが、ここのところパッタリだ。理由はと言えば借りる→返しに行く→そこで借りるのサイクルが切れたせいだ。なぜ切れたのか。仕事の資料に6冊分使いきってしまったのだ。そして、さっき気づいたのだが、その返却期限が今日だった。びっくりした。まだ一週間くらいかと思っていた。そのくらい仕事、というかある種の敗戦処理に嵌めこまれ、なおかついろいろの日々の業務に、突発的なトラブルにもううんざりしてしまう。おまけに、図書館で借りられない分の禁断症状かなにかわからないが、二冊借りてよさそうなものを買ってしまった。

北一輝―日本の国家社会主義 (1973年)

北一輝―日本の国家社会主義 (1973年)

 上のはイセザキモールのメガネ屋の二階、下のは本牧のイトーヨーカードーの二階で娘TYPE6月号と一緒に買ったものである。ところで、イセザキモールたちばな書店はエロ漫画を減らしてDVDばかりの様相だが、土地柄からしかたないのかね。それでもって、前者は内容の晦渋なることはなはだしくページが進まず、後者をめくっているが、どうしても返却期限がないと一気に読むぞ、というか、読む気自体が失せ気味になる。 しかし、この忙しい間に返却期限のある借り物をしたのだった。『交響詩篇エウレカセブン』である。続編がはじまるということもあって、一気に観ることにしたのだ。ただ、3巻くらいまではかつて観ていたのだけれども、レンタル屋は各巻3本ずつあるというのに(なぜかエウレカばかり充実している)、5巻からしかなかった。そのため、重要な見落としもあるかもしらんが、全部で50話もあるのだから気にしなくてもいいだろう。そういえば、映画版を先に観ていた。

 お、すごい褒めてる。まあ、でも今となってはアニメ50話見て好きになったやつが、映画版を気に食わないというのもわからんではない。まあ、アイマス2から入ってやってみて「なぜ竜宮小町が」という最初からのファンの怒りの後追い認識みたいなものでしかないが。というか、そこまで覚えていないのだが。ただ、スーパーカーは聴くようになった。あと、ハルカリがこれのエンディングテーマやってたの初めて知った。ハルカリは好きだ。ニルギリスも『デッドマン・ワンダーランド』から聴くようになっていたし、音楽の趣味は合うのかもしれない。サブタイトルの「デイト・オブ・バース」がおれの知っているデイト・オブ・バースであるならば、なおさらだ。

DATE OF BIRTH ゴールデン☆ベスト

DATE OF BIRTH ゴールデン☆ベスト

 それで、エウレカ役といえば名塚佳織なのであるけれども、アネモネ小清水亜美であったのかとか、アゲハAが福圓美里であったのかとか、このごろアニメを見始めた人間にとってはなにか「そうだったのか」というようなことがあって、まあだからなんだろうということなのだけれども。しかし、ひたぎさんとルッキーニが同じ人という時点で声優の演技みたいなものを聞き分けたりなんだりというのは俺には無理、というのはわかったが、シャーリーから入った小清水さんの声というのはもう、ちょっとよくわからん。というのも、俺の好きな『咲-Saki-』の原村和役が意外という気もするし、紅月カレンも、いや、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』での高槻やよいというのも印象がわからん。わからんのでもういい。
 ところで、おれにはもっともっとアネモネには躍動してほしかったというか、そういうところがある。というか、アネモネに見下されたりしたいというのが率直なところであって、ドミニクになりたいというよりも、スタジアムだかなんだかで見下される群衆の一人になって、そのままジ・エンドで踏み殺されたいみたいなところである。『キングゲイナー』でも同じような感想を書いていたので、これはわりと根っからのところのようだ。

 って、ここでエウレカちょっとだけ見始めたんだな。
 ところで、すばらしい『ストライクウィッチーズ』には、こういった他人を見下す系の、あるいは戦闘狂的なウィッチは出てこない。おそらくは、股間督の美学からして絶対に「かわいくない」からだ。人に銃を向ける子はかわいくない、のだ。まあ、かろうじて、ややそういった面にわずかながら近いといえば、高飛車ですぐに「勝負しろ!」というマルセイユということになるのだろうが、わずかにかすっているていどである。ただ、俺がすばらしい『ストライクウィッチーズ』でだれも贔屓になんてできないと言いつつ劇場版に一瞬たりとも出てこなくて結構ショックだった(一瞬映るという案もあったらしいが!)くらい好きなのだから、どこまでそうなのだろうかともいえる。
 まあ、『ストライクウィッチーズ』が「つづく」のは置いておくとして(ついでに映画のオフィシャルファンブックの感想も置いておくとして)、『エウレカ』と『咲』の続編的なものが両方はじまったのだから、今期はじまったな、というのが俺の感想であって、さらには沢城みゆき峰不二子すごくいいですというところでルパンも見なくてはならんし、『キルミーベイベー』(いや、これの掛け合いすごい好きだったの)の声優の人の『ヨルムンガンド』も見なくてはならんし(ラジオもおもしろいし。ところで、『イカ娘』のラジオ終わってかなり憂鬱なんだけれども)、あと、『アクエリオンEVOL』と『モーレツ宇宙海賊』をひきつづき抑えつつ、あまりの摂取は体によくなさそうなので控えめにしている凛々蝶様分をたまにとりつつ、腰越出身者としては『つり球』をチェックせぬわけにはいかんし、おまえ、『ZETMAN』のエンディングかっこいいじゃんとか言いつつ、なんかともかく、アニメってすばらしいですね、おしまい。