100円ローソンの「すだれ」はわりと使える

 昨年末からのおれのすみかである安アパートはすりガラスであってカーテンなど揃える金も無いので冬の間はそのままにしておいた。しかし、季節は移り変わり、おれはまだ生きているので窓を開けたくもなるが、おれのすみかである安アパートは近隣住居と至近距離にあって、網戸くらいではさすがに恥ずかしくないもんとは言いにくい。
 したがって、おれはカーテンかなにか遮光物が必要だと思い、まず思い浮かんだのは読み終えた東スポだったが、新聞紙というのはわりと防寒につかえるというのも経験済みであって、暑くなるのではないかという懸念もある。
 なにか、すだれのようなものが必要なのではないかと思ったおれは、本牧のイオンに出向いた。しかし、そこで見たのは幅800mm×高さ1600mmのようなものばかりであって、安アパートの安窓であるところの幅1600mm×高さ800mmくらいとは逆なのである。立ててしまえばいいようにも思えたが、どうやって安定させるのか、窓の開け閉め時はどうするのか、一つ買ってぶった切って二面分にしたとしても、枝がばらばらになったりしたらどうするのか。租税を計算する信西のまねでもして遊べばいいのか。
 結局本牧のイオンでもイトーヨーカドーでも買わず、泣き濡れながら本牧通りをとぼとぼと歩いて帰るおれの目の前にあらわれたのは100円ローソンであって、その店頭にすだれが置かれており、サイズが幅1600mm800mm(追記:2個買う必要があったので1600ねえや)×高さ800mmくらいなのであって、安窓にぴったりという具合なのである。
 問題は設置であったが、ホームセンターで買った突っ張りポール(〜2000mm)にS管でひっかければいいだけであって、巻き上げシステムなど必要もなく、悪くない具合なのだった。ほんとうにただそれだけの話である。