- 1番(中) フェージカ
- .268 2本 38打点
チームの切り込み隊長は今年も足でかき回したい。目標は盗塁王。 - 2番(遊) エルケーリ
- .240 3本 12打点
未来のスター候補もまずはスタメン定着が目標。 - 3番(三) ピョートル・ヴェルホヴェンスキー
- .303 14本 55打点
チームのムードメーカーはいやらしいバッティングで今年も相手を苦しめる。 - 4番(右) スタヴローギン
- .298 28本 78打点
ファン期待の若きプリンス。3割30本は最低条件、目指すは三冠王。 - 5番(DH) レビャートキン
- .233 34本 53打点
ベテラン長距離砲のパワーは今年も健在。豪快アーチでファンを湧かせる。 - 6番(左) シャートフ
- .270 18本 54打点
シャープなバッティングが魅力の打撃職人。 - 7番(一) マヴリーキー
- .252 14本 32打点
打撃センスが開花すれば、クリーンナップも務まる逸材。 - 8番(二) キリーロフ
- .242 3本 18打点
華麗な守備でファンを湧かせる。 - 9番(捕) アントン・ラヴレンチエヴィチ・G
- .248 10本 33打点
冷静なリードでチームをまとめる。 - 先発 ステパン・トロフィーモヴィチ・ヴェルホヴェンスキー
- 6勝10敗 防御率4.60
ベテランエースもまだまだ老けこむ歳じゃない。復活かけた一年。
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◯というわけで、ドストエフスキーの『悪霊』を読んだ。亀山郁夫訳である。「亀山郁夫訳である」というあたりでなんらかの意味を持つのかもしらんが、しらんのでどうでもよろしい。図書館でべつの訳もあったが、見比べてみて字が大きいほうを選んだ。古い本も読むが、字が小さいと目が疲れる。おれも歳なので。
◯この小説は思ってたより長かったし、人もたくさん出てきた。どうにかしなければと思ったのが冒頭の有様である。もっとも、もう半分のこれまたいろいろ魅力的な女性陣については、またべつにナインなりイレブンなど各々勝手に組まれればよろしい。Mon ami, 野球脳の恐怖と言われるんじゃないかってことくらい! je m'y connais. けど、馬に例えるよりはましじゃないですか。
◯反革命的であるとか、のちのソヴェート連邦だの、日本でいえば連合赤軍だのオウムだのなんだの、そういうものについて予見したかのような、とか言われてるらしい。が、そこまでか? という感じもあって、おれがなんなんとなく感じたのは半革命的くらいの感じで。
◯おれはといえば、掘り出した印刷機でゲルツェン×オガーリョフの薄い本でも印刷しようかというか、いやそんなんじゃなくて、バクーニン大好きっ子だったりするのでまあなんというか。
◯この年になってドストエフスキーをはじめて読んだわけが、なにかこう近寄りがたい感じというのは感じであって、わりと笑わせようというサービス精神みたいのはある感じは感じたりした。
◯「たとえ天皇であれ、乞食であれ、公爵夫人であれ、淫売婦であれ、同格に扱うということが、文学者の建前ですから、天皇というものについて考えないわけにはいきません」とか埴谷雄高が言ってて、文学者たるもん、あらゆる人間について想像せいよ、みたいなもんかと思ったが、なんかこう、ドストエフスキー御大は、こうね、卓に座って一巡するくらいで、「あ、あたし、見透かされてる!?」みたいな気にすらなるというか、おまえらみんな見てんぞ、見抜いてんぞみたいな、そういう感じはあって、べつおれは大ロシアの貴族でも農奴でもないのに、ぐぬぬという思いを抱いた。
◯メーンテーマとなると若い世代、新しい思想、とくにピョートルとその周囲、さらにスタヴローギン(浦沢直樹の漫画で言えば『MONSTER』のあいつみたいな感じだな……って、浦沢直樹の漫画で言えばってすごい範囲狭くね?)が中心になろう。でも、なんだかわからんが、語り部である「わたし」の友、ステパン・ヴェルホヴェンスキー先生の情けなさっぷりみたいなところはすげえよくて、ほんのちょっと『さかしま』のデ・ゼッサントとか思い出したりして(最後どっか行こうみたいなところが似てるだけか?)、ワルワーラ夫人との関係とかもおもしれえよな。レンプケー夫妻もさー。
◯あと、なんかマヴリーキーみたいな役回りのやつっていろんな作品にいてさ、なんかわりと好もしく思える。具体的に他で言えばだれよ? って言われると困るけど。なんかそういう脇役、わかるかな。なんか少女漫画とかにいるじゃん。
◯しかし、長いな。でも、バタバタっと最後の三巻目でいろいろとバーンとね。で、なんかこの語り部が、ちょくちょく、ミドルスパンのネタバレじゃねえけど、先回りしてね、「え?」みたいなところはあんだけど、そのあたりの按配とかは、そういうものなのだろうか、みたいな、いや、ようわからんけど、あとからべつにとくに気にならなかったわけだから、まあいい按配なのだろう。
◯というわけで、埴谷雄高の『死靈』の前に『悪霊』とか思って読んだんだけど、ドストエフスキーもうちょっと行っとく? みたいな気にもなっているし、一方で、わりと疲れたからしばらく読書趣味やめようかみたいなところもあって思案中。おしまい。