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孕ましたのは俺ではなかった。それが撮影されたとき、俺はまだ小学生で、どこかで口をぽかんと開けてファミスタでもしていたのだった。俺は深くえぐられたような気になった。何に? よくわからないが。
まあいいや、おれもわけのわからない多肉植物や実生から育てた鉢植えが部屋の中にいっぱいだし、おれも切り花嫌いだし、おれによし、おまえによし。
おれのはなしはどうでもよろしい。「ノイタミナラジオ」を聴いていたら、アニメ『夏雪ランデヴー』の監督がゲストだった。
話の内容が冒頭から「プレスコ」についてだった。おれはプレストウコウなら少し知っているが、「プレスコ」のことは知らなかった。
wikipedia:プレスコ
プレスコとはプレスコアリング(prescoring)の略で、セリフや音楽・歌を先行して収録する手法である。
アニメーションの作成においては、その収録されたセリフや音楽に合わせて絵を描き、作成する。
おれは映像やアニメの製作技法などについてぜんぜん知らず、「そうか、アニメのラジオなど聴いているとアフレコの話(まだ絵ができていない)はよく聴くが、先に音を録るというのもあるのか」という程度である。
そして、『夏雪ランデヴー』の松尾衡監督は現状99%アフレコでアニメ制作されている中での、数少ないプレスコ使い(?)の人なのだった。監督の口から語られるプレスコのメリット、すなわち、アニメーターが分業している中で一つのキャラクターを深く掘り下げて理解し、演技できるのはそれを担当する声優であって、声優が演技したものにアニメーションを合わせる方がよい(さっき言ったとおりアニメよくしらないので、この要約に間違いがあったらごめんなさい)、などというのを聴くと、プレスコいいじゃんと思わざるをえないのだった。音声データについても、技術進歩でやりやすくなってるというし。
じゃあ、なぜアフレコ対プレスコでこんなに差が? となると、アフレコが実写映画からの技術であることや(古い邦画とか見てると、やや違和感あるなおれは)、定着した制作進行をひっくり返すのは難しいとか、あるいはオーディションの時期などが問題に、などという話である。オーディションの時期のずれなどというと、なんとまあ日本の現在のアニメは(もちろん日本内外過去の知識はないが)、1年4クールの、きちんとスケジュールが定まった四毛作? みたいに成り立っているのだな、などと思ったりもした。
それで、ラジオ内で自然な会話云々みたいになって、「でも、自分が最初に監督した作品は語尾に『なの〜』とか言うキャラが出てきたから」とかおっしゃるので、Wikipediaで調べてみたら、この監督はすばらしい『ローゼンメイデン』を手がけていて、プレスコ技法についてはまったく触れられておらず、なぜか記述の半分以上が水銀燈がらみという状況であって、非常に好もしく思ったのだった。おしまい。
wikipedia:松尾衡
★☆☆☆☆
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これはトロイメントのボックスか。
……まあ、頭がおかしい。