歩いたら疲れる/10月の射程

 今日みたいな日はどこか涼しい室内でぼーっと本でも読んでいるべきだった。

 涼しい室内でアニメなど見ているべきだった。たとえば新作の『ローゼンメイデン』とか。どうだろう、『ローゼンメイデン』のあの一話は。おれは東日本大震災直後に前TVシリーズを一気見したあと原作漫画も全部買い揃えた、要するに遅れてきたファンなのだけれども、うーん。いきなり「まかなかった」編でもよかったんじゃないのか? とか、総集編&原作だぜって意思表示なら、あのウサギにもっと語らせるとか? なんかどっちつかずの感じがした。でも、絵は綺麗だなというのはあったか。あと、ドールってあんなに小さかったか。そしてまた、おれは銀様が「この消しカス!」みたいに罵ってくれるようなラジオが聞きたいとか思ってる。このあいだの、中の人のトラブルは本当に残念だ。影響がなければいいのだけれど。

 それで、柿崎めぐのラジオと原作の……、え、もう『ローゼンメイデン』話いいですか? けど、声優の変更なかったのはよかったな。沢城みゆき田中理恵野川さくら、さらには森永理科などのお名前を拝見するに、すばらしい『ストライクウィッチーズ』のイベントが気になったりもする。「重大発表アリ!!!」の「ストライクウィッチーズ「みんながいたからデキること!bis」なのだけれど。bisってなんだろって、ラテン語で2回や繰り返しって意味があるみたいだけど、ミリタリ方面からの用語だろうかってのはどうでもよくて、「重大発表」ってなんだよって。というか、おれはストライクウィッチーズには全力で行きたい気分なので、やっぱり先行抽選から行くか! みたいなところもあって、またZEPP TOKYOの外周で延々と並んでやろうかというような。


 ただ、その二日前にべつのライブのチケットを取っていて、スウェードのジャパンツアーなのだぜ。


 もうそろそろなんというのか、見たいものは見る、という方向にしなければ、もう時間が来てしまうという強迫感みたいなものがある。言葉にしてしまうとかなりの強度だが、言葉にしてしまえば、そういうところがあると認めざるをえない。だったら気にしねえで『ストライクウィッチーズ』もいっとけよ、ということになる。まあ、いったところでゲットできるかどうか知らねえけど。

 ああ、しかしスウェードを生で見られるかもしれないのか。信じられない。中学生のころのCDとロッキンオンとBEAT UKの中にしなかったsuedeを見られるのか。いったいどんな感じなのだろう。なにもかも想像がつかない。いずれにせよ先の話だ。

 とはいえ、三ヶ月かそこらなどあっという間に来てしまう。まあ、もし今すぐに職を失っても、とりあえず10月までは生きられるはずだし、生きているべき射程としてはまずまずだろう。

 生きているべき射程。われながらよくわからない言葉が出てきた。生きられる射程? 撃つのか? 我に撃つ用意ありやなしや?

 鉄砲も弾もないから撃ちようもないが、射程はある。でもそういうことが大切ではある。

 10月が来る。その前に夏がくる。

 そしておれは夏のことを考える。
 (じっさいはなにも考えていないのだけれど。今、手でキーを叩いていて、頭つかってないから)