映画『撃墜王 アフリカの星』をみる

撃墜王アフリカの星 [DVD]

撃墜王アフリカの星 [DVD]

wikipedia:撃墜王 アフリカの星

 「アフリカの星」、「黄の14」、ハンス・ヨアヒム・マルセイユを主人公とする映画である。この日記を取り囲むいろいろのものから察せられるように、見ずにはおられんと言わざるをえん映画といっていい。が、正直な感想をいうと、途中から眠くなった。だって急にアフリカ戦線から内地に戻ってラブロマンスになるのだもの。いや、時代が時代的に反戦映画的に仕上げなきゃいけないのかもしれないし、興行的に人気女優を出さなきゃいけないのかもしれない。そんなことはわからんし、べつにそれでもいいんだが、なんというかブツ切れになってしまっていて、映画としてなんかちょっとどうよみたいに感じたのだった。勇猛果敢、命令無視、敵変態に突っ込んで巴戦に持ち込む戦闘スタイル(どっかの島国にもっと向いている戦闘機とかあったかもしれない)、まあともかくそんな彼が、戦争で戦友を失っていくなかでいろいろ葛藤が生まれ、疲れていく、そのあたりはよかったんだ。最初なんか民主党岡田克也に似てるなとか思ってたんだけど、だんだんやつれてくる感じになるんだ。

 一人の長身で痩せ、青ざめ神経質そうな飛行士官候補生がかれに紹介された。かれの名はハンス・ヨアヒム・マルセイユ、かれはすでに一級鉄十字を着用していた。

 ハインツ・クノーケが見たような感じにね。でも、なんかこう、彼女とのやり取りにしろ、なんか回顧を挟んでいくとか、そういう風にできんかったの? とか思っちゃって。でもまあ、スペイン製Bf109とか砂漠のキャンプの上を低空で飛んでいくところとかそれなりに迫力あったし、なによりテーマ音楽がよくてね。気に入った。最後もせつないしね(同時期に似たようなエンジントラブルが多発したってクノーケかシュペーデかガーランドかユーティライネンが書いてたように思う)。
 ところで。

 て、検索にフィギュアスケートひっかかって、なんで? って思ったら、途中からこの映画のメーンテーマになるんだな。だれだろう? ドイツの選手? アメリカ人じゃん。
wikipedia:アシュリー・ワグナー

出生地: ドイツハイデルベルク米軍駐屯地

軍人だった父親の赴任先であるドイツのハイデルベルクで生まれる。母親は元教員で、弟がいる。弟もフィギュアスケート選手だった。 軍人家庭に育ったということもあり、幼少時から自立心を強く育む。

 ……フィギュアスケートぜんぜん知らないし、この経歴と選曲に関係あるかしらんけど、もし万が一フィギュアスケート見ることになってこの選手がいたら応援しよう。おしまい。

……フィギュアはフィギュアでも。というか、うっかり買いたい自分を自制したいところではある(じつはマルセイユが一番好きなので!)