はじまってる横浜に直通されてどや顔の川越市の画像下さい

 先週だったか東急に乗って、なにかいろいろ横浜から直通云々というのが頭にあって、それがどうしたのか、「よし、それじゃあ長瀞行きたい!」とか思ったんだけど、長瀞は違った。東京の西の方は深く、そして遠い。
 なので、縦に薄っぺらい東京を縦にぶちぬいて川越に行くことにした。はっきり言って、テンションは下がった。まあ、安くていいか。よくわからないお得な切符も買った(ほんとうによくわかっていなかったので、帰りに和光市をすっ飛ばして池袋まで行って、出れねえ、乗り換えられねえ、またちょっと戻んなきゃなんねえってことになったので、わりかしよくチェックしとくべき)。まあいい、東急東武東上線小江戸川越クーポン、これね。

喜多院にキター(棒)


 まあ、あんまり当てもなく来たというか、小江戸だろ? くらいの話であって。とりあえず川越駅で降りて、さっそくクーポン使って周遊バスみたいなのに乗る。似たような区間を似たような周遊バスが走ってるので、それもよくチェックしておくべき。

 それで最初に来ましたのが川越大師、喜多院。おれは知らなかったが、ここに五百羅漢があるという女の話。で、出迎えてくれたのが天海僧正江戸城から移築された建物があったり、家光が生まれた部屋も来ていたり、ともかく徳川ゆかりの寺だった。なかなかやってくれる。


 それに、元三大師も祀られていて、おれが前々から好きだった角大師の御札をゲットできたりしたのでもっけの幸いであった。

 というわけで、わりと見どころの多いお寺なのだけれども。だけれども、人出もそこそこな感じで、わりとのんびりくつろいだりね。


 それで、五百羅漢は……有料! なんだけど、江戸城から移築されたなんたらなんかも一緒に見られるし、べつに文句はないです。はい。それに、これは想像以上に面白い。


 鎌倉の仏には頭がなかった(鎌倉の仏には顔がない - 関内関外日記(跡地))が、こちらはすべてある。あ、首から上がないやつはないって意味で。表情もいろいろだし、意匠もいろいろだ。おれは仏教のことも仏像のこともよう知らんが、なにかあるのだろう。ただ、そのなにかを知らない以上、胸を開いて中から小さな仏像が、とかいうものを見ると、「や、やりすぎじゃねえのか?」というような気になる。


 わりと狭い中にぎっしりと、だけれども、飽きることはない。ただ、自分に似たやつを探せとか言われても困る。


 困るよな。



 そして、なにかの気配。
 ……とかいって後にした。


 そういや、多いみどころのなかに「どろぼう橋」というのがあって、その昔、どろぼうが寺に逃げ込んできて「ここは天領だから連邦警察しか捜査権が及ばないはずだ。県警はとっとと帰れ!」(意訳)みたいなことになったけど、お寺の人がその盗人を諭して改心させたとかなんとかいう話。なかなか賢いやつ。


 屋台で焼きそば買って食った、太麺だった。


 これなんだっけ。

小江戸の方


 ↑見なおしたばかりのエヴァーのなにかを思わせる。
 で、バスで例のなんか名所があるところと、菓子横丁だかなんだかみたいなところに行った。やけに和服にデジ一の集団がいて、そういうイベントでもやっていたのかどうか。それで、団子とまんじゅうとソフトクリームなど食いあるく。身体に悪そうだ。だいたいやけに歩いてカロリーを消費する行楽ばかりしているので、新鮮だがやや後ろめたい感じもする。バス使わないでオール徒歩ならいいかもしらん。あ、イモの菓子とか全般にうまかった。


 これが、東武のバスの運転手が「まちがって乗られる方が多いのでご注意を」ってさんざん車内放送で言ってバスか。川越の道はわりと狭い。平坦なので自転車などもいいかもしれないが、歩道に人が溢れ、道路に車溢れ、人力車もおり……で、なんか鎌倉に似ているかな。


 まあ、一応押さえておく。というか、古い町並みの写真なんかはちょっと撮るのむずかしい。人と車に尽きる。いや、おれの熱意と技術のせい、なんではあろうが。でも、まあいいや。


 脇道に逸れていってどうかとか、そのあたりは確かめる時間もなく。しかし、なんか一方通行化反対の立て看板とかたくさん立ってたり、地元民と思しき車に「こんなところに車で!」と言い放つおばさんを見たり、かといって人住んでるし、でも観光も大切だしとか、要するにいろいろあらあな、ってところか。


 ↑えらい先生の作らしいが……。
 まあそんなわけで、本川越の脇を通って川越市駅(この◯◯市駅というのにはあまり馴染みがない)から帰宅、冒頭に書いたとおり、和光市駅を寝過ごす。もっと東京よりの人ならもっと地下過労死(おもしろい変換ミスなので残しておく)、一度チェックしておいて損はねえんじゃねえかと思った。亀屋栄泉の「里土産」うめーとか言いつつ(単に砂糖まみれのサツマイモなんだけど、とか言ったら失礼か)、おしまい。