フハッ、ヤクザの(高級ドイツ車)の違法駐車に警告してる

今日は雨がふるらしいというので、おれはずったらずったら歩いて会社に行く。自転車を濡らしてはいけない。途中でパトカーを3台も見た。3台目のパトカーはワゴン車。スピーカーでなんか言ってる。おれはすばらしいアイドルマスター関連曲が流れているイヤホンを外して耳をかたむける。

「こちら伊勢佐木警察署です。ナンバー(ゾロ目)の(高級ドイツ車)の運転手の方、この場所での駐車は迷惑ですので、ただちに……」。

フハッ、ヤクザの(高級ドイツ車)の違法駐車に警告してる。おれは驚いてしまった。寿町無法地帯、その(高級ドイツ車)はいっつもそこに駐車してる。そこってどこって言えば、信号のある交差点の停止線のあたり。端に寄せるという発想もない。おれもヤクザの事務所横のその光景に見慣れて、そういうものだと思っていた。そして、警察というものはヤクザに対して違法駐車なんぞで文句をつけたりはしないもんなのだろうと思っていた。警察の中で、交通課みたいなところがヤクザの違法駐車に手を出そうものなら、警察の中の組織犯罪対策課みたいなところが「おのれらおとなしくネズミ捕りでもしとりゃええんじゃ。うちのシマに手ェ出したらただじゃ済まんけんのう」とか凄んだりするものと思っていた。

ヤクザも違法駐車したら取り締まられることもある。そうなんですよ奥さん! いや、取り締まられるところまで見ちゃいないし、あのワゴンのパトカーが控えめな警告しただけで去っていったのかもしれないが……。

しかし、今日に限ってなんでパトカーを朝から3台を見たのか。今日はパトカーの日かなにかか?

6月11日 - Wikipedia

おお、今日はトハチェフスキーが粛清された日なのか。関係ない。雨漏り点検の日? あ、リーネちゃんの誕生日。いずれにせよ、関係ない。ひょっとして横浜文化体育館共産党の集会でもあるのかと思って調べた(いつも警察と街宣車で騒然となる)が、そんなこともない。ただ、たまにはヤクザの違法駐車に警察が警告することもある。伊能忠敬蝦夷地を目指す。そういう日もある。それだけのことだ。