野尻抱介『ヴェイスの盲点』『フェイダーリンクの鯨』を読む

ヴェイスの盲点―クレギオン〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

ヴェイスの盲点―クレギオン〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

フェイダーリンクの鯨―クレギオン〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

フェイダーリンクの鯨―クレギオン〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

 『太陽の簒奪者』が面白かったので、続いてなにに手を出そうかというところで、順を追えばよろしいかと「クレギオン」シリーズというこの二冊を読んだ。おれはSF読みといえるほどSFを読んでいるわけじゃあないが、宇宙活劇(?)もの(スペースオペラもの?)というのは避けるくせがある。理由は知らない。ただ、長編一冊でどーんとどっかの世界に放り込んでくれるのがいい、と思う。もちろん、珠玉の短編(集)というものもあって、それはそれとして。
 して、この二冊といえば、ハードSFの要素ありの中で魅力的な人物(といっても主要人物3人)が描かれていてサクッと読めてしまう。とくにおれのように理系知識欠如の人間は、書いてある科学的事象を鵜の目鷹で現実と比べたりできんので、鵜呑みにするよりないのだから。
 というわけで、『ヴェイスの盲点』はケーブルでひっぱるところがどうのというよりも、惑星を取り囲む膨大な宇宙機雷と、それをボードゲームのように避けていくナビゲーターという設定がよかった。『フェイダーリンクの鯨』は、途中で「こうくるだろうな」という通りの感はあった。いろいろとうまく行きすぎているよなって感じも、まあそういうものだろうか。惑星のリング愛、みたいのはさすがにおれも持ち合わせていないのだし、と。
 つーわけで、これも続きを読んでいこう。