まったく戦車は最高だぜ! 劇場版『ガールズ&パンツァー』を観るのこと


(『街道上の怪物』小林源文より)
 『ガルパン』とおれ、おれと『ガルパン』。おれは自分のTIMBUK2にエーリカ・ハルトマンのエンブレムをつけているくらいすばらしい『ストライクウィッチーズ』を愛しているが、似たようなジャンルに分類されそうな『ガルパン』はどうか? 正直、それほどはまらなかったような? いや、どうだったかな? こんなときのために自分のブログがある。

 うむ、戦車のことを知るためにいろいろ本を読んだりしている。というか、小林源文の漫画を何冊か買ったのだって、先に『ガルパン』あってのことだった。と、ガルパンそのものへの言及もあった。

 ……う、3年前と同じコマを引用している! 成長していない! あるいはKV-1が好きなのか?
 それはそうと、こんなことを書いてる。

と、それに加えて、やっぱりなんかちょっとその、登場人物多すぎるんじゃね? みたいな感じはあって、おれなどはもうせいぜい各チームというか、戦車単位でなんとなくというくらいで……。

 正直なところ、パンツァーの方は好きになれても、ガールズの方にあまり興味が、というところがあった。主人公の西住みほだけ追って精一杯というところだろうか。このあたり、各キャラが立ちまくっているすばらしい『ストライクウィッチーズ』との作りの違いというものがある。だからなんだろう、映画を観に行くほどかどうか……!
 と、迷っていたが、なんか評判が良さそうなので行った。
 それでもう、なんかほとんどの時間、戦車がうなりを上げて走りまくったり、飛びまくったり(?)して、バンバン砲弾撃ちまくって、けれん味もたっぷりで、戦争ものにありがちな泣かせるところもあって、あっという間の2時間だった。これはなんだろうね、これはこれでいいね、いいのかね。いいんだろうね。話に少し無茶あるんじゃね? とか、生身の身体を晒してて危なくね? とか、そんな余計なことを考える暇なんてないのである(え、考えてるじゃねえの)。
 それでもって、今回はライバル校のみなさまも集結して、「継続高校? 出てきたっけ?」(『アンツィオ』未見なのでわからんが)とか思ったり(でも、戦車、正確には自走砲はわからなかったけど、「継続戦争だからフィンランドかな?」とはわかったが)。それでもって、もうそりゃキャラクター多すぎねえかというあたりだが、オールスター集結ものというかなんというか、それぞれに見せ場があって、それがいちいちいいんだよな。なんつーのか、キャラの内面を掘り下げるところまでいかなくても、それぞれの役割は果たしてる感っていうのか。そりゃまあ、ようできてると思った。
 しっかしまあ、戦車ってのはあんなにガーッと走り回れるもんなんだろうかねえ……。

戦車はわりと速い
ガールズ&パンツァー』(会場で配られていた「防衛ホーム」紙号外に広告があった)のスピード感……では計り知れない(おれには)速さ。それに急停止。中の人は大丈夫なのか? と思わずにはいられない。ちなみに10式は音も静かなような気がした。


あ、おれ、現代の最新式のがガーッと走り回って、ぶっ放すの生で見たことあるんだわ。二次大戦時のそれがどの程度かわからんが、ああ、戦車は走るわ。スラロームもドリフトもするわ。ひょっとしたら『ガルパン』も、理論値からものっそい緻密に計算して作られている(これは実現可能だ! とか)かもしらんが。いや、その可能性もあるか……。
 まあいい。ともかく『ガルパン』に不可能はない。映画館の客席がおそらく『ストライクウィッチーズ』より男性率高くても気にしない。映画で見た戦車で一番迫力があったのは『プライベート・ライアン』のタイガーだけれども、こんなに戦車が躍動している映画は見たことがない。つーか、こんなもんやれるのは日本のアニメだけだ。これを観て世界の戦車ファンが感動するのか笑うのか怒るのか……知った話じゃねえや。おれは観に行って損はなかった。それだけだ。おしまい。