やっぱり眠かったよ……『ブレードランナー2049』

goldhead.hatenablog.com映画館で観て、少しウトウトしてしまった『ブレードランナー2049』。大好きなフィリップ・K・ディックの原作を元にした映画の続編なのだから、なんとなくモヤモヤが残っていた。また、観てみることにした。

……けど、やっぱりこれ、ちょっと眠い。おれのステータス的に眠い、というのもないではないけれど、やはりどうも眠い。『映画秘宝』のアワードでベストとワーストを両方獲ったが、さもありなんというか、今のおれだったらワーストに入れてしまうかな。

どこが悪い、というわけでもないし、ラストシーンは好きだ。だが、それ以外で心をつかむような、「なにか強いもの」が見つけられなかった。ハリソン・フォードがいる場所とかもすばらしい。ブレードランナー的都市も悪くない。それなのに、なにかが足りない。それはなにか、ものすごく下らないことでもいいし、しょうもない小ネタでもいい。スシマスターだっていいかもしれない。なにか変なものでもいいんだ、それが強いものならば。

ところがこの映画はあまり強くなくて、ひたすらに巧いという印象だ。平場では勝ち星を重ねるが、いざG1になると無難な騎乗で勝ちきれないタイプの騎手とか、三割打者だけどサヨナラの場面では代打を送りたくなるタイプの打者とか……。

おれには映画のうんちくを語る知識もないし、映像論だのなんだのも知らぬ。知らぬが、どうにもこの映画はおれには眠かった。そう結論づける。人の結論は人の結論であって、これに最高点をつける人がいることもわかる。それだけよくできているとは思う。そんなところ。