映画『ザ・グレイテスト・ショーマン』を観る

 

 米国の実在興行師、サーカスの生みの親ともいえるP・T・バーナムの伝記的ミュージカル映画……というのは見終えたあと知った。

おれはミュージカルというものは見たこともないのでなんともいえないが、ミュージカル映画というものにこれといって抵抗がない。むしろ、見せ場、見せ場がはっきりとしていて、演出が派手なので飽きずに見られるというくらいのものだ。おれの集中力は長く続かない。

この映画は集中して最後まで見られた。ある男の成り上がりの物語、喪失の物語、再修復の物語。ありがちなショーマンの話。しかし、演出というのか、音楽というのか、ともかくミュージカルシーンがよかったので飽きない。まあ、主人公のヒュー・ジャックマン、『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンだしな。ウルヴァリンは知らないけれど。

しかしまあ、明るい映画だよな。フリークショーや人種差別を扱っているのだけれど、「This is me!」で乗り切ってしまう。そこんところに引っかかるひともいるかもしれないけれど、おれは乗り切られてしまった。過剰なパワーがある。過剰と言っても正しい過剰というか、道を踏み外して奇作になったりはしていない。ただ、もうちょっとケレン味があってもよかったように思う。ゾウに乗って現れるシーンみたいなのをな。まあ、そんなところ。以上。

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