おれはあまり日本のヒット映画というものには疎い。疎いのに本作を観た理由はなにか。監督が『サイタマノラッパー』シリーズの入江悠だから、ということになろうか。
時効が成立した連続殺人事件。そこに犯人と称する藤原竜也が名乗りをあげて、記者会見をする本を売る、テレビに出る。……というか、前提の時点で「この藤原竜也は真犯人であろうか?」というのは観客にとって織り込み済みであろうことは疑わない。では、本作の実際のところはどうであろうか、というところを述べると興醒めだろう。いや、悪い意味ではない、おれがネタバレしてしまっては、未見の人にあまりおもしろくないだろうということだ。
というわけで、おれは本作について多くを語れない。とはいえ、面白かったぜ、ということは記しておこうか。もっとラーメンが獣臭くなってもよかったが、そうでもなかった。でも、やっぱりいい線行ってるし、メディアの存在というものにある種の……なんかがあったりして、そこんところいいよな、とか思うのである。そして、藤原竜也はやっぱり悪役が似合うという認識を抱いたのであった。以上。
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