おれは100人のうちの99人のひとりだったわ 庵野秀明『式日』

 

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式日 - Wikipedia

不幸な家庭と過去の体験に絶望し、現実世界を隔離して生活を送る少女の孤独で病的な精神世界の変遷を、非常に芸術的な映像で描き出した作品である。故に「映画興行で儲からない、赤字になる」と庵野が言ったものの、徳間書店徳間康快が制作を強く勧めたため、映画になった。

 美術館での上映となったことが象徴する様に、芸術性の高い作品であり「エンターテインメント」や「大衆・万人受け」を全く目指しておらず、庵野は「100人中1人が、この映画を観て良かった」と思える映画作品作りに徹しており、作中でもそうした映像を批判する。

芸術的だの芸術性だのというときの芸術がいったいなにを意味するのかいまいちよくわからないが、この映画に関して言えばこの映画の芸術的な芸術性はおれにはまったくわからなかったので、100人中の99人だったなーと思った。しかし、徳間康快が勧めたのか。意外やな。以上。