一段と寒さを増すなか、春雨スープありがとうございます。正直、昼に100円ローソンで買う春雨スープには飽きはじめていたので、たいへん助かるのであります。アジアンスープ紀行であって、温まる辛めの味付けもうれしいのであります。
で、話は変わるのですが(変わっていないかもしれないのですが)、春雨なのです。Wikipediaにはこのようにあります。
リョクトウ、ジャガイモ、サツマイモなどから採取されたデンプンを熱湯で練った糊に、さらにデンプンと湯を加えながら練り上げて生地を作る。この生地を、直径が1mmほどの穴の開いた容器から熱湯中に押し出して煮沸し、水冷後に凍結(冷凍製法)させ、それをさらに天日乾燥して作られる。
動画もあります。
なんというのでしょうか、リョクトウならリョクトウで、豆のまま食うなり、モヤシにして食うなりすればよくね? イモは適当に火を通して食えばよくね? と。
いや、まあ、保存の問題などもあるでしょうし、備蓄のためだと言われればそれまでなのですが、どうにもこの手間のかけようというものが理解しづらいわけなのであります。この手の話になると、やはりコンニャクという「どうしてそこまで手間をかけて」という怪物もいるのですが、私にとっては春雨も似たようなものなのであります。
「なんでリンゴは甘いのかしら?」
「果糖やショ糖が味蕾の受容細胞に反応を引き起こすからさ」
「あなたってつまらない男」
……至近的説明
「なんでリンゴは甘いのかしら?」
「リンゴが必須栄養素であるミネラルやビタミンCを含んでいるからさ」
「すてき、抱いて!」
……究極的説明、あるいは機能的説明。
そして、私が思い起こすのは、進化心理学なのであります。リンゴが甘いのは、リンゴという栄養を含んだ食物を美味しいと感じることのできる個体が結果的に淘汰されなかった、という、そういう話なのであります。私はこの進化心理学的発想というものがたいへん面白く思えてならないのですが、実に難しい分野なので、入門から先には進めないのが残念です。いずれにせよ、自分はダーウィン進化というものを信奉するといっていいのであります。
が、こと春雨やコンニャクとなると、「ダーウィン進化で説明つく?」という気分になるのも確かなのであります。たとえば、「いくらなんでもハナカマキリみたいに精巧な擬態をしているものが、突然変異で説明がつくものだろうか?」などというのと同じであります。FSM、ラーメン。
めんどうくさい人間である自分は、春雨などをつるつると喉に流し込むたびに、そんなことがひっかかるのであります。「春雨やコンニャクを作るという段階において、もう霊長類の文明、文化というものは自然淘汰の自然にはあらないのだよ」ということかもしれません。しかし、ひょっとすると、「こういう加工品を食べて満足してきた人間のほうが生き残って子孫を残してきたのだよ」という説明が有効なのかもしれません。そのあたり、まるでわからないので、まったくの憶測でこれを書いているのですが。だれか、「春雨と進化心理学」という論文でも書いてくれないものでしょうか。
とはいえ、春雨も(そしてコンニャクも)ダイエットにはよろしい。そればかり食べていては、たぶん死ぬのだけれど、適正に使えば悪くない。そして、ダイエットして、適正な体重を維持することは望ましい。春雨と、野菜を食べる。週に二日くらいは一万歩以上歩く。炭水化物はそんなに必要ではない。肉は適当に、少量摂る。そんなところでいこうと思っています。
以上
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