【お恵み】よいスコッチは「コスパ」が高いのです【感謝】

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いきなりラガヴーリン16年お恵みいただきました。いきなりチビチビ飲みました。多幸感。

何度でも同じことを書きますが、酔いにも良い悪いがある。同じだけの純アルコール量を摂取したからといって、同じように酔うわけではない。私は、シングルモルトのスコッチを飲むたびに思うわけです。

酔いの質が違うわけなのです。どこがどう違うかと言われるとうまく説明できないのですが、いい塩梅に酔いのです。そして、少量で十分に満足して、箱にしまってしまう。同じスコッチでも、ベルズやデュワーズティーチャーズやカティ・サークやバランタイン・ファイネストとは違うわけです。

べつに、おれがそれらのブレンデッド・ウィスキーをバカにしているとか、見下しているわけではないのです。おれの身の丈にあっているのは、むしろそれらでしょう。でも、それらの酒にはなにか物足りなさを感じてしまう。どんどん飲んでしまう。結果として、深酒になることも少なくない。そして、あっという間に瓶が空になってしまう。

それに比べると、おれはちょっと高いシングルモルトをガブガブ飲んだりしない。昭和のサラリーマンがジョニ黒をチビチビとやるように、チビチビと飲んで、上質の酔いに心あたたかくなって、満足する。こっちのほうが、安くない?

おれは、「コスパ」という言葉が好きであり、嫌いでもある。おれが気にしないもの、たとえば毎晩の自炊などについては、「コスパ」が高ければ高いほどいいと思ってしまうわけです。お金も使いたくないし、労力もかけたくない。なんなら、決まり決まった材料を買い、毎晩同じものを機械的に作って食べる、それでいい(そんなやつはいないでしょうが)。

一方で、なんでもかんでも「コスパ」というのは面白くないなぁ、とも思うわけです。贅沢や無駄、見栄っぱりがあった方が面白いじゃないか、というわけです。もっとも、おれは贅沢したり、見栄を張るほどお金がないので、そう思ったところでどうしようもないのですけれど。

……いや、こうやってお恵みいただくことで、贅沢できる。「コスパ」の高い酩酊ができる。そして、この「酔い」の違いというものを、それを知らない人に体験してもらいたい、などと傲慢なことを考えてしまう。もちろん、人によっては上質のワインがそうかもしれないし、クラフトビールにそれを感じるのかもしれません。もちろん、焼酎や、日本酒。

まあ、なんでもいいのです。おれの場合はスコッチというものに特別な思いを抱いていて、なかでもアイラ・シングルモルト・スコッチ・ウィスキーというものに心酔している。

そして、人々がみな、自分の好きな酒に酔いながら、あるいは、お酒が嫌いな人はコーヒーでも紅茶でも緑茶でもコカ・コーラでも飲みながら、おのおのの幸せのなかで死んでいけたらいいのにな、などと夢想するのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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