おれがこのBluetoothイヤホンを買ったわけ

安いBluetoothイヤホンを買った。

これである。

AXES B-FIT Bluetooth イヤフォン AH-BT59 ホワイト

正確にはホワイトでなく、ネイビー、だけれど。

理由は……iPhoneをXS（イヤホンジャック廃止）にしてしばらく経つこと。しばらく経ってどう思ったか。「いまさら音楽聴くのに管を繋げているのは面倒だな」と思った。だいたい、街なかでも通称「うどん」をしている人を多く目にするようになった。

Apple AirPods with Charging Case (最新モデル)

うどん。

だが、おれには「うどん」が高すぎる。高すぎるうえに、おれの人間的な性質から、「落としたり」、「失くしたり」のリスクが高すぎる。だからといって、「うどん」っぽいもので妥協するというのもおもしろくないし、「っぽいもの」を落としたり失くしたりするのもつまらない。

おれには右と左をつなぐケーブルが必要だ。

……となると、以前、お恵みいただいたイヤホンがある。あるにはあるが、耳の外周（正式用語知らず）にフィットさせる型であって、いかにもジョギング用である。少し、気軽さというか、電車に乗るときなどに着けるにはどうかという、まことに勝手な感覚がある。

で、右と左をつなぐケーブル、コンビニのレジの支払いにのぞむときなど、すっと外して首に引っ掛けられるタイプのワイヤレスイヤホンを探した、のだ。

もちろん、選択肢は山ほどある。山ほどあるが、おれはその山ほどの3/4くらいを排除する必要があった。価格、というのは別にして、形状である。おれは、カナル型と呼ばれる、耳に耳栓のように突っ込むイヤホンが、まったく、駄目なのだ。どう駄目かといえば、ともかく入らないのである。一番小さいやつにしても、まったく入らない。無理やり入れたところで、すぐに出てくる。

ようするに、おれは耳の穴が小さい。耳の穴が小さいやつなのだ。だから、人の言うことをよく聞かない。……しかしまあ、小さいのってたぶん女性を想定しているよな。それでも入らないのだから、そうとうに小さいな、おれの耳の穴。

と、思って、つらつら検索していて、下の記事を見た。

インナーイヤー型の開放的なワイヤレスイヤホン「B-FIT AH-BT59」がコスパ激高っ！ | iPhoneケース・カバーならAppBank Store

iPhone純正のような型をしていて（ちなみにiPhone純正の型はおれの耳にフィットする！）、ワイヤレスである。とりあえず安い。音質がいい、とやけにほめているが、それは話3/4くらいに聞いて、「この値段なら試してみるか……」と。

で、どうだったの？

というと、「まあ、純正の管つきの替わりにはなるかな」というところ。イヤホンの形状はもちろん問題なし。首に引っ掛けられるケーブルという要求もクリア。音質はというと、ろくに音楽を聴く耳のないおれの言うことだから話半分以下にでも受け取ってもらえばいいが、純正の管つきに比べて、劣りはするかな、というところ。とはいえ、用途が屋外の散歩時の利用くらいしかない（通勤は自転車なのでイヤホンはできないし、部屋で音楽聴くときは有線でいいし、あんまり部屋で聴かないし）ので、これでいいかな、というところ。

あらためて言うが、音質は2000円以下台並なのだろうし、期待はできない。ただ、ワイヤーがついていて、カナル型でない、という要求には応えてくれた。正直、正直なところ、もう少し音が良ければ（最大音量にしないとボリューム不足だったり）、とは思うが、この値段なら、というところ。

というところ、で、こういう値段に妥協して人生を過ごすのだろう。あと、Amazonとか見たら、同じタイプの選択肢もたくさんあるのな。でも、最近のAmazonはレビューも参考にならんし、そのあたりはどうにもならんか、というところ。2倍、3倍の金を出せば、このようなタイプで少しはよい音質が求められるのかもしれないし、10倍出せばきっとよい音質が求められるのかもしれないが、まあそこまでは出すつもりもないので。以上。