まな板は木にかぎる。桐の材ならさらによい。
おれが以前使っていたまな板は、横浜刑務所近くの刑務所ショップで買った桐のまな板であった。これを長く使った。長く使って、「いよいよもうちょっと変えどきだよな」ということになった。
そしておれは、Amazonでプラスチックの薄いまな板を買った。なんとなく、プラスチックでもいいではないかと思ったのだ。ふち付きで、すりおろし付きで、包丁研ぎ付きなのだから、なおさらいい。
……と、思ったが、やっぱり硬いのよな。包丁が野菜を切ったら、カツン、カツン、コツン、コツン、いうよるのよ。「そのうち気にならなくなるかな」と思ったけれど、半年使っていよいよそのストレスに耐えられなくなったのよ。包丁がどんどんだめになっていくような気がして、それに耐えられなくなったのよ。
で、Amazonで安い木製まな板ないかなーと思ったら、あったのよ。
メイド・イン・チャイナだけれど桐のまな板、Lサイズで780円。これでいいじゃないか。ポチッ。
で、桐のまな板が還ってきた。やはり、いい。野菜を切っても、嫌な反動がない。サクッ、サクッと行く。やわらかい。悪くない。やはり桐はいい。
これがいつまで保つのかわからない。というか、ちゃんと手入れすれば相当保つだろう。まあ、保たなくてもいい。なにせこの値段だ。べつにメイド・イン・チャイナでもかまわない。中村孝明がだれだかしらない。
ともかくまな板は木に限る。桐ならばなおのこといい。おれはこのことを伝えるために、プレアデスの方から来た。プレアデスというのは嘘である。以上。