言葉は伝わらない

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何年もブログを書いてきて思うのは、言葉は伝わないなということだ。たまに多くの反応をもらえる。ありがたい。だが、その反応の言葉を見てみると、「そうは言ってないのに」、「言ってないのに」、「言ってるのに」と思うことが少なくない。なんでそういう反応になってしまうの? ということも少なくない。

けれど、人間が人間に言葉で伝えられることは、そのくらいのことなのだろう。そう思う。おれもたぶん、他人の書いたことについて多くの誤解をしていることだろう。それはおれの先入観や読解力のなさに起因することだろう。おれが書くにあたって、おれの記述の能力の欠如、至らなさというものもあるだあろうが、それにも限度がある。かなり尽くしているのに、そこに至らない。それはもう、読み手とのミスマッチによるものであって、いかんともしがたい。

表現さえ尽くせば、必ず言いたいことが伝わるとは思わない。むしろ、言いたいことが伝わるのは稀で、もし伝わったら上々ということにしている。それはもうおれという表現の主の限界でもあり、無能力の証でもあるのだが、「全員に思いを伝えるのは無理だな」というのは正直なところであって、十人に一人、それでも伝わってくれれば十分だ、そういうところがある。そういう思いで、なにか書いたりしている。おれもできればたくさんの人に真意が伝わればいいと思うし、読み手として書き手の思いを汲みたいと思う。でも、たぶん、十分の一、そのあたりが目安なのだろうと思う。