このごろドキドキするような音楽に出会っていない話

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スウェードがニューアルバムを出す。9月に。2曲くらいYouTubeにアップされている。しかし、このタイトルだとバーニーがスウェードと一緒に演るみたいなことになっちゃってないか。別々です。

 

……などという大勢の人間を置いてきぼりにした話からはじめて、このタイトルだと、「ああ、人は思春期に聴いていた音楽を一生聴くというから、こいつは一生スウェード聴くという話をするんだろうな」と思われるかもしれない。

 

ところがそうでもない。いや、たぶんスウェードは聴く。聴くけれど、このごろのスウェードはあまりドキドキしなかった。パンクなアルバムはドキドキを戻してくれるのだろうか。それはわからん。でもまあ、そういう何十年(!)というスパンの話ではなく、このごろだ。

 

あまり音楽の趣味などさらけ出すと、マウントを取られ、馬鹿にされるわけだが、具体的におれが「このごろ」ドキドキしたなーというのは、never young beachとNulbarich、あとちょっとSuchmosということになる。って、ネバヤンの1stアルバム買ったのが2015年か。でも、フェスでNulbarichいいな! ってなったのは2019年だから「このごろ」に含めてくれ。(追記:女王蜂とamazarashiもどっかに入れといてくれ)

 

YASHINOKI HOUSE

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というわけで、なにかこう、新しくていいやつにバーンっと出会ってない。それで、ライブに行ったくるりとか聴き返したりしてんの。あ、ちなみにおれはくるり初期からのファンではないので(「ワールズエンド・スーパーノヴァ」から)、思春期に聴いていた音楽ではないです。

 

いや、おれなりに新しい音楽はねえかと探していないわけじゃない。といっても、サブスクの関連曲を漁り……みたいなことはしていない。するべきか。でもまあ、古い人間なので、職場で一日中かかっているFMはしっかり聴いているし(仕事しろ)。あと、たとえばフジロックには行かないけれど、さっぱり知らない今どきの洋楽アーティストの名前を検索してYouTube視聴したりとかはしてんのよ。新しい(おれにとって)アルバムも、iPhoneのプレイリストに入れてんのよ。えーと、lyrical schoolとか、Lana Del Rey、リーガルリリー、agraphとかになっております。ラ行が多い。

 

そうだな、おれなりに、おれにとって新しい出会い。昨日ニューリリースされたものがいいんじゃない、おれが聴いたことのないような、なんかすごくドキドキするようなやつだ。べつに10年、20年前の曲でもいい。解散したバンドのものでもなんでもいい。というか、サブスクの普及によって、みんな知りもしなかった昔のアーティストの曲に出会ったりしてんだろ。それがむしろ今どき。つーか、やっぱりなんかあれか、サブスクか。

 

でも、もう一つ問題があって、いつ音楽を聴くのかという話があって、おれ、自転車通勤だから、雨で歩くときだけしか聴けない。コロナと猛暑でそんなに外出ないし、移動時間というものもない。帰宅したらだいたい野球見てるし、野球なかったらラジオ(radiko音泉)聴いちゃうし、読書のときは静かな方がいいし、なんか時間がない。ほんと、雨の日くらい。「さあ、音楽を聴くぞー」という習慣のない人生ではあった。

 

以上。