保険やローンのためなら精神科に行かないほうがいい

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え、気軽にメンクリメンタルクリニック、精神科、心療内科)勧めちゃいけないのかい?

というわけで、おれはこんなコメントをした。

初診の予約はえらく時間がかかる場合が多いから、迷ってる人には行ける気力や判断力のあるうちにとっとと行けと勧めたくなる。

まあ、これはおれの実体験もあって、もうどうしようもなくなったとき、いざ行ける場所のクリニックに電話してみたら、「初診は三週間待ち」とかばかりで、どうしようもないその状況で非常に困った。一つだけ当日オーケーのクリニックがあり(あとから「初診優先します」の貼り紙見た)、飛び込みで長く話を聞いてくれて、まあその後もずっと通い続けていて、薬も効くし、いきなり当たりを引いた。

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でもまあ、もしそこがなかったら、どうなったかわからない。だから、病気じゃないかという病識がありそうで、行こうかどうしようか戸惑っている人がいたら、とりあえず軽いうちに行っておいたほうがいい。重症化してからじゃいろいろ大変すぎるぞ、と老婆心が出てきてしまうのだ。

 

むろん、ちょっと変わっていたり、生きにくいくらいの、病気でもなく、病識のようなものもないような人に対して、病人扱いして病院行けというのはためらわれる。

 

……と、おれのなかではこの程度の認識だったのだが、いやあ、おれの世界もあるもので、「精神科に行くと保険に入れない(入りにくい)」、「ローンが組めない(組みにくい)」という話があるんだ。

 

自慢だけれど、おれは金がないので保険もローンも縁がない。まーったく縁がない。結婚や自動車、マンションや家などと同じく、本当に縁なく生きてきた。団信ってなんだ? 血盟団の菱沼五郎に暗殺された団琢磨なら知っているが。そういうレベル。まったく知らない。だから、精神科に通うことでペナルティがあるとは知らなかった。本当に、まったく、想像すらしていなかった。「重症化して職を失ったりしたら生きていけないじゃん」というくらいしか考えが及ばない。いやはや。

 

というわけで、ネットにはこういう無知な人間がものを言っている場合があるので、ご用心、ということだ。そして、生命保険に入る必要がある家族がいたり、ローンで家を買わなくてはならない人は、病院なんていかないことだ。それなりに優秀で順調な人生を送ってきてその地位にいるのだから、歯を食いしばって、血を流しながら、耐えて、耐えて、耐えてくれ。苦しみ、耐えて生きるしかない。病気以外は恵まれているのだ。金が全てだ。おれはもとから金がないし、これから稼ぐ予定もないので、どうでもいいから精神科に行った。それだけだ。そうでなく、守るべきものがある人は、金のためにすべてを捧げたほうがいい。金のない人間はこの世に生きる資格も価値もない。財力にものを言わせて個人輸入でなにかをどうかしてもいい。もちろん自己責任でな。では。