競馬の根幹距離と非根幹距離について

競馬予想において「根幹距離」、「非根幹距離」という言葉が使われることがある。400mで割れる距離を「根幹距離」(1200m、1600m、2000m、2400m)という。なぜ根幹か。ビッグレースがその距離で行われることが多いからだ。一方で、1400m、1800m、2200mなどは「非根幹距離」と呼ばれ、そういった距離ばかり強いと言われる馬もいたりする。

が、それは本当なのか。そういう疑問を持つ人も少なくない。掲示板やコメント欄などで「根幹距離」とかいうと、「そんなのオカルトだ」、「亀谷信者だ」などと返されているのを見ることも少なくない。

おれはどう思っているのか。なんとなく、あるような気はする。切りのいいビッグレースが行われるコースはあまり紛れがなくて、たまたま根幹と非根幹と言われるのかもしれないが、ちょっとは気になる要素と思っている。あ、おれは亀谷敬正好きですが。

で、こないだ「競馬の天才」誌を読んでいたら、こんな発言を目にした。

 

 

「許容範囲」どころじゃなくて、むしろ適正距離なのではないかと。2000mの切れ味勝負では分が悪いのでしょうけど、2200mのような非根幹距離では、究極の瞬発力を問われるワケではありませんから。

 

なんという馬について語っているのか。ジャスティンパレスという馬である。で、これを言っているのはだれか、というと杉山晴紀調教師なのである。牝馬三冠馬デアリングタクト、そしてこの天皇賞(春)勝ち馬ジャスティンパレスなどを手掛ける、若き名調教師といっていいだろう。

というか、べつに新進気鋭の調教師でなくてもいいのだが、調教師が「非根幹距離」という言葉を使っているとしたら、プロ中のプロも根幹距離、非根幹距離を意識してることもあるじゃん、って思ったのだ。

まあ、もっと先に調教師級が言及したこともあるかもしれないし、杉山晴紀調教師が「ダンスインザダーク菊花賞を見て」競馬界に入ろうとしたくらい若い人ということもあるかもしれない。ジャスティンパレスのオーソドックスなローテについて「ダビスタのような!(笑)」と言っているくらいだ。あ、ダビスタに根幹、非根幹の概念があるかは知りません。ただ、ウイニングポストウマ娘にはある。

というわけで、根幹距離と非根幹距離というものがあるのか、ないのか、それを得手、不得手にする馬がいるのか、という問いについて、そういうことを言っている現役調教師もいる、ということをメモしておく。発言の流れ的に書き起こしで無理やり付け足したようにも思えないし。まあ、そんだけ。

 

……というか、明日は宝塚記念、それこそジャスティンパレスが出走する非根幹距離の2200mのG1である。イクイノックスという一頭ずば抜けていると思われる馬がいるが、その相手となると悩むところだ。非根幹距離得意そうな馬でも狙ってみるか?