2023年 スプリンターズステークス回顧 「気」のない馬券は当たらない

2023年10月1日付東京スポーツ紙より

スプリンターズS(G1) 結果・払戻 | 2023年10月1日 中山11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

 

スプリンターズステークスの話の前に、一つ今回の出走馬についての話を。大外に入った三歳牝馬モズメイメイ。二走前の重賞・葵ステークスをロケットスタートを決めて逃げ勝った。それについて、同レースの一番人気馬だったビッグシーザーを管理する西園正都調教師の話だ。『競馬の天才』vol.60より。

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ターザン ただ、満を持して臨んだ初重賞挑戦の葵S。モズメイメイのユタカさんがまんまと逃げ切ってしまった。あれは頭にきたよ!(笑)

 

西園 ああ、アレ、フライングされて負けただけですから!(笑)

 

ターザン アハハハハ!

 

西園 パトロールフィルムで前から見たら、他の馬のゲートはまだ開いてなかったですもん(笑)。ユタカに「あれフライングやろ?」と聞いたら「ボクもカンパイだと思ったんですけど、前を見たら旗が振られていなかったんで、そのまま行きました(笑)」と。

で、パトロールビデオ見てみたら……。

レース結果 JRA

うーん、よくわからん。でもプロの二人(西園正師、武豊)がそう言ってるのだから、かなりグレーゾーンだったのだろう。そんな話もある。

 

で、スプリンターズステークス。おれはまるで見当がつかなかった。「ミッキーアイル産駒が中山千二を苦手にしているから、ナムラクレアは勝たないだろう」くらいしか思いつかなかった。

 

で、なにかあるなら逃げ馬が残るのでは? と、思った。今回逃げそうなのはテイエムスパーダ、ジャスパークローネ、モズメイメイ。モズメイメイは大外だし、今回も「フライング」を決められるとは思えない。

 

で、重賞連勝中のジャスパークローネと前走大穴で重賞勝利のテイエムスパーダ。人気を見るとジャスパークローネはそこそこ支持されている。ならば、全然注目されていないテイエムスパーダでどうだろうか。勝つとは言わないが、三着になんか残って荒れた! みたいな。もとよりテイエムスパーダは日本レコード持ちだ。無視されている今回こそ買うべきだ。

 

……って、あんまり気乗りしなかったのよな。そんなスピード決着にならんやろ。そんでもって、テンの速さはジャスパークローネの方が上だし。でも、今回人気しているアグリに前走で勝ってるし……。

 

まあ、ワイドで遊ぶかと、ワイド流した。が、せっかくのG1なのに、これでいいのかという気になった。本当にテイエムスパーダが来るのかというと、来ないような気がしたのだ。なのになぜ買ったのか。でも、たいした額買っていないので、あらためて本命を考えてみた。ジャスパークローネとテイエムスパーダで前有利なら……アグリの差しが決まるんじゃね? もともと先行していた馬だし、先行勢の後ろあたりから差しきれるんじゃね? とか思った。で、馬連買った。

 

で、レース。ジャスパークローネがスタートを決めた。テイエムスパーダは出負けとはいわないが、この馬なりの出方で鞍上の富田暁が押して押して前へ行くが、結局二番手。まあいい、このまま謎の粘りをしろ。しそうには思えないが。

 

で、本命にしたアグリはというと、思ったより後ろ。ポツンとは言わないが、後ろすぎないか……。って、鞍上は横山典弘だもんな。まあ、これも覚悟の上だろと言われればそうなのだけれど。

 

で、四角あたり、もうテイエムは厳しくなってるし、アグリは後ろすぎるし、まったく無の境地で直線。ジャスパークローネが意外に粘るがマッドクールがインをさばいて差してきた……と、思ったらママコチャが競り勝つ。マッドクールは重賞未勝利ながら期待されていた素質馬で、この人気ならアグリよりこっちだった。はあ。もうちょい考えればよかったな。人気割れてたんだから、ママコチャ相手でも馬連けっこうついたし。でも、直近の馬柱だけ見ると、「ちょっと人気し過ぎかな」とか思っちゃったんだよな。ああ。

 

まあ、切り替えていこう。と、最後のダービーグランプリ買ったが、トリガミもいいところで(道営三冠馬ベルピットを軽視していた)、ミックファイア強かったな、と。

 

でも、まだ切り替えていこう。凱旋門賞がある。馬券はオネスト、ウエストオーバー、フクム、フィードザフレーム、エースインパクトの三連複&馬単ボックス。エースインパクトが二着になる方向で。そんじゃ。

 

追記

エースインパクト→ウエストオーバー→オネストで決着。エースインパクトは強かった。馬券的にはオネスト二着ならよかったが、三連複でも万馬券になったのでよしとする。

買った馬のチョイスは、亀谷さんが「凱旋門賞はダンチヒ系のスピードタイプ」みたいなこと言ってたから、シンプルにフランケル買っただけ。これが重馬場だったらドイツの馬でも買っていたことだろう。このあたりは覚えておきたい。

スルーセブンシーズは健闘。凱旋門賞は毎年買いたいので、来年もチャレンジャーが出てくることに期待。というか、日本馬出走なしでも売れよJRA。