はてなブックマークでこんな記事が話題になっていた。
若い医師のなかにはベンゾジアゼピン系の薬を絶対否定する人がいるということらしい。
ベンゾジアゼピン。
Wikipediaなど見てみよう。
……なんとなく、否定的な書き方が多くね? とくに長期的な使用について否定的じゃね?
でもおれ、最初に精神科行ってから、ずっとレキソタン処方されてんだよ。まあジェネリック飲んでるからブロマゼパムというのが正しいか。まあいい、もう十年以上飲んでる。双極性障害と診断されたのは一年くらい経ってからだし、そちらの薬はオランザピンからラツーダに変わったりしたので、一番つきあいが長い薬ということになる。
でもって、おれが、上のようなWikipediaの記事を読んで動揺するかといえば、しない。しないのだが、多少は気になるところである。
さらに、この本に書いてあったことだ。
この本のどっか、あとがきあたりだったかな、「近年は不安症に対する第一選択薬がベンゾジアゼピンからSSRI(SNRI)になりつつあるので、不安症と双極性障害を併発している人には処方が難しくなっている」みたいなこと書いてあったんだ。
で、この本、たぶん、けっこう、信頼できる著者の名前が並んでいると思ったんだよな。あ、ええと、つまり、双極性障害(躁うつ病)の人間に、抗うつ剤(SSRIとかSNRIとか)を処方すると、躁転しちゃうとか、あんまり都合よくないよね、って話で。
で、おれ、医者に、この話したら、「そんなこと書いてある本はなんなんだ。ありえない」くらいのこと言ってきたんだわ。いや、「この本ですよ」とスマホを出す感じでもなかったので、「はあ、そうですか」と。
でも、おれ、実のところ、自分の抑うつに対して、抗うつ剤打ち込んだら「飛べる」んじゃないかという思いもあって。いや、「飛べる」といっても、変な意味じゃなくて、普通に生活できる時間が増えるということで、要するにおれは自分の軽躁状態を「人並みくらい」に思っているので、人並みの通常飛行ね。で、ちょっとSNRI試してみたいな、とか思うところもあってね。そんで、「でも、なんかちょっとSNRI試してみたいんですが」と言ったわけ。
したら、べつに反対されるわけでもなく、イフェクサー(SNRI)処方してくれた。ベンゾジアゼピンの離脱云々もあるから、徐々にブロマゼパム減らして、イフェクサーに乗り換えて……と、やっているときに、病気とは関係ない部分で精神状態に大ショックの出来事があって、心理状態が無茶苦茶になって、これはベンゾの離脱症状か、イフェクサーの影響か、なにがなんだかわからなくなった。
そんで、次の通院で、「これこれこういうことがあって、あれなんで、とりあえずレキソタンに戻してください」、「そりゃあしかたないね、とりあえず戻しましょう」、ってなって、それ以降もレキソタンの飲用をつづけている。
というわけで、今日もベンゾジアゼピン飲んで生きているわけだけど、いいんだろうか? というか、離脱症状がひどいというなら、一生飲みつづければいいだけでは? と、思わないわけでもなく。ちなみに、服用量については、多量摂取どころか、頓服的に飲んでいる(効くのが実感できる)ようなところもあって、むしろブロマゼパムは余り気味になる。このあたり、正直よくわからん。ただ、おれの主治医(あ、年齢は四十代以上、というか、おれより年上っぽいので五十代かな?)は長期服用べつに問題なしで処方するので、とくに問題ないかなと思っている。思っているけど、世の中の医師のなかにも反ベンゾジアゼピンみたいな意見もあるのは知っていて、それはちょっと気になるのである。悩める当事者なのである。
以上。