先週のおれの状態については先週の日記を読んでもらいたいが、月曜から金曜まで午前中会社に出ることができなかった。週初めは極度の不安、動悸、そして薬の暴発（と思われる）だったが、週半ばから出られなかったのは、圧倒的な眠気だった。とにかく眠くて、起きられないのだ。これはなんだろうか。鉛様麻痺とは違って、圧倒的に動けないということはない。ただただ酷く眠い。とてもじゃないが起きられるようなもんじゃない。
その理由がよくわからない。イフェクサー（抗うつ剤）をやめて、ラツーダ（抗精神病薬／双極性障害用）とレキソタン（抗不安剤）とアモバン（睡眠薬）。この三つの組み合わせはおれにとって定番中の定番だ。眠気といえば睡眠薬ということになるかもしれないが、アモバンは超短期型で、朝に残るということは今までなかった。
ならばレキソタンか。いったん減薬に入っていたレキソタンを戻したことで、異常に作用した？ どうだろうか。もちろん、飲み過ぎなんてことはしない。おれは薬の量について飲み過ぎるということは絶対にない。
あるいは、ラツーダか。ラツーダは先月から減薬（3錠から2錠）を継続している。ラツーダは珍しく「双極性障害のうつ状態」に効果のある薬だ。なので、抑うつの多くなったおれは「飲めば飲むほど上がる」のではないかと3錠にしてもらった経緯がある。しかし、医師は「最大使用量の3/4まできている。ラツーダも基本的には抑える方向の薬だ」と言い、減薬をすすめてきた。いや、最初から3錠にするのもやや消極的だった。
なるほど、ラツーダはそんなに上がらないのか。むしろ下げるのか、と受け入れたのだ。ラツーダの減薬はうまくいった。というか、その期間に抑うつ状態にならなかった、というのもある。
で、先週の症状だ。あくまで素人の仮説だが、まったく身体が動かなくなるようなやつは、ラツーダが効きすぎていたのではないか。その効き目が薄い分、マイルドな抑うつになったのではないか。
……いや、これもありえない。なぜなら、おれの鉛様麻痺はラツーダが処方されるずっと前からのものであって、なんなら双極性障害と診断される前からの症状だ。今さらラツーダの量で変わるものとも思えない。
となると、あの異様な眠気はなんだったのだろうか。「あ、おまえ、眠いくらいで会社休むの？」とか思った？ まあ、そこんところは精神障害者のあれだと思ってくれ。異様な眠気なんだ。正直、意思が弱くなりすぎているという気もする。それはある。でも、コントロールできねえんだ。
土日は早朝覚醒した。日曜はとくに早く起きてしまい、どうにも二度寝できなかったので、朝の分のレキソタン飲んだら、落ちるように眠れた。やっぱりレキソタンかな。今日、月曜日も早朝覚醒（4時頃）して、二度寝して、それでどうも眠いのだが、眠気を拒絶する力が働いて、普通に出社できた。脳のことはよくわからない。
ただ、あれだ、向精神薬を飲んだことがない人、そこのあなた、薬で人間は変わるぞ。飛ぶぞ。脳に作用するんだ。自分で人体実験、それを眺めるのが面白くないというと嘘になる。とはいえ、最高に幸せな気分や、完全に落ち着いた気持ちを得ることはできないんだが。
なんにせよ、もっとすごい、完全に双極性障害を取り払うような薬、せめて抑うつ状態で飲むと躁転できる薬が出てきてくれないものか。それがなければ、このようにまともに働けないし、最低限生きていける自信すらない。
