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さて、帰るか

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年度末が近づくに連れて多少は忙しくなるが、見渡すかぎりでは2月のはじめにはピークが来てしまいそうで、おれはやはり暗澹たる気持ちになる。仕事がなければ飯が食えぬ。家もなくなる。死ぬしかなくなる。なんだかんだいって死にたくはない。できれば暖かい部屋にふんぞり返って甘い芋焼酎でも飲んでいたい。働きたくない。働きたくないというのはあるが、それほど苦痛にならないていどには働いていてもいいとは思う。ものによっては長時間労働だろうと徹夜だろうとしてもいいと思う。おれの脳の病気の表現かもしれない過剰な集中というのは嫌いじゃない。そういうのが活かせる場があるのならば、おれは立派な働き手になれるだろう。ただ、おれの知能と技能の欠如が、そのような場というものをおれに与えようとしない。知能と技能の欠如した精神疾患者で、なおかつ背が低くて非力だ。飛び抜けたなにかがなくとも、なにか一つに修練することができていたならば、まだ生きていけるような展望もあろうが、おれは易きに流れてここまで生きてきたんだ。有用さに欠ける。無用である。無能である。全自分の隅から隅まで探しても、明るい展望も出てこない。これでも親が金持ちなどであれば救われもしようが、親とて貧困に分類されるかもしれない社会の底を這いつくばっているような存在だ。親が死んでもおれとおれの弟は葬式どころか火葬する金すら出せないだろう。金持ちが祝い事にいくら金を使おうが知った話じゃないが、貧乏人にも必ず訪れる死に金がかかるというのは悲惨なことだ。不公平じゃないか。できることならば、金曜と月曜の朝に燃やせるゴミとして処分できる世の中になってもらいたい。肉体と魂が別々のものであれば、用済みの肉体などどうしようと知った話ではない。死んだ肉体に魂が残っているとすればそれもオカルトだ。死体などどうでもいいものだ。おれが死んだら近所のゴミ捨て場に出しておいてほしい。行政のルールにしたがって、朝早くに出しておいてほしい。まあ、夜のうちに出しておいて、なにか死体を必要とする、死体を金にかえられる人間が持って行ってしまうというのでもいい。死体が金にかわる? 悪くない。おれの死体をだれかにくれてやるから、手付金を先にくれはしないだろうか。その金で安い芋焼酎でも買うことにするよ……。