仏教

『空海の夢』松岡正剛 つづき4

ASIN:4393136136 ASIN:4393136128 21-いろは幻想 色は匂へど散りぬるを(諸行無常) わが世誰ぞ常ならむ(是正滅法) 有為の奥山今日越えて(生滅滅已) 浅き夢見じ酔ひもせず(寂滅以楽) 前章からうってかわって、かつて弘法大師の作と信じられていた「い…

『空海の夢』松岡正剛 つづき3

ASIN:4393136136 ASIN:4393136128 id:goldhead:20050813#p3のつづき15-対応と決断 泰範を主人公にした小説を誰かが書いてもよさそうだ。 泰範(たいはん)は最澄最愛の弟子。最澄は当時高い地位にあったが、空海の持ち帰った成果の大きさに、頭を垂れて弟子…

『空海の夢』松岡正剛 つづき2

ASIN:4393136136 ASIN:43931361289-仮名乞児の叛逆 空海の声は深かったとおもう。ただ大きいのではなく、深く遠くよく響いたであろう。高くはなかったはずである。 という印象的な文章から始まるこの章。章タイトル、見出しは「反逆」で、なぜか左上の柱は「…

『空海の夢』松岡正剛 つづき1

ASIN:4393136136 ASIN:4393136128 id:goldhead:20050811#p2のつづき 5-言語の一族 この章で話は空海に戻る。空海の血、すなわち出自が述べられる。 空海はアイヌ人だったのか? びっくりするような記述。この推理を見つけた若い頃の著者も「大声をたてたくな…

『空海の夢』松岡正剛

ASIN:4393136136 ASIN:4393136128 先日石川町のアポロブックスという古本屋に寄ったときのことだ。このところ聖書物語など読んだので、いっちょ聖書に関わる本の一冊でもと探すと、いつのまにか書棚の構成が変わっていて、それらしき一角が誕生している。こ…