笠松競馬廃止へ

 北関東が消滅したと思ったら、今度は笠松。行政の無為無策無能のツケを、現場の人間が払わされる。馬が払わされる。都合が悪くなると「ギャンブルは悪」を、良識ある市民の方々に焚き付ければいいのだから、楽なものだ。そのあたりの詳しい事情については高知新聞の「高知競馬という仕事」http://www.kochinews.co.jp/rensai02/keibafr.htmの連載が秀逸だ。なかなか口には出せないような部分にも切り込んでいるし、競馬に携わる人たちのドキュメントは、その方言もあいまって、まさに現場の息づかいが伝わってくるかのようだ。 
 高知競馬といえば、ハルウララが全国的話題になった。そこで、ハルウララを気に掛けた人は、ぜひ近くの地方競馬場へ行ってもらいたいと思う。そこには、ハルウララと同じく、栄光無き日々を寡黙に、そして懸命に走り続けている馬たちがいる。それに携わる多くの人たちもいる。なにもハルウララは特別な存在じゃないのだ。