野蛮な格闘技は廃止すべき

http://www.nikkansports.com/ns/battle/p-bt-tp0-041105-0005.html

「ガンバレ、ニーガタ!」とサップが叫ぶと、明るい笑みが広がった。

 ボブ・サップさんは、本当は心が優しい人です。それに、頭もいい人で、ユーモアもあります。それなのに、彼の職業は人を殴ったり蹴ったりすることです。それは、とても悲しいことだと思います。今、青少年の心が問題になっています。相次ぐ暴力事件、学級崩壊、ドメスティック・バイオレンス……、そうしたものの原因の一つは、若者に人気という総合格闘技だと思います。私は先日、よりにもよってゴールデンタイムでそういった番組をやっているのを見ました。本当にこれは日本にとって危険な社会問題であって、子どもを守る大人として、断固として抗議しなければと思い立った次第です。
 はじめのに放送されたのは、ヒース・ヒーリングという人と横井という人の試合でした。ヒースさんも髮の毛を変な色に染めているし、横井さんもどうみても不良です。それが膝蹴りなどするので、思わず目を背けていると試合は終わっていました。
 その後ダイジェスト放送で、チェ・ム・ベという韓国の方が出てきました。韓国と言えば日本のお隣であり、「韓流」などといわれ、友好の間柄になっていかなければいけないはずです。それが、なんということでしょう、日本のリングの上で野蛮な戦いをさせているのです。しかも相手は、サモア人ということです。どこの土人でしょうか。打たれ強くたって、グラウンドであっさりチョークが入ってしまうように、スキルが足りません。それにしても。血まみれになりながらも勝ったチェ様、健気なサタデーナイト・フィーバーポーズが胸を打ちます。
 そのうち、「マネー、マネー」というサモア人が出てきました。本当は南の島の豊かな自然の中で生きていく人が、ジャパン・マネーで悪の道に走る。悲しいことです。対するは、ダン・ボビッシュというアメリカン人です。これは太らせたドン・フライですか?徒に‘アメリ愛国心’を謳う姿に怒りを覚えます。そんなボビッシュは、アメリカの世界戦略のようにマーク・ハントにのしかかります。しかも、見た目の重さに加えてコントロールする技術があるから悪質です。しかし、彼の心にもひとかけらの優しさがあったのでしょうか、四点ポジションからの打撃に決定力がありません。そして、スタンドになると突進をいなしたハントが倒れたボビッシュの頭に、全体重をかけた膝蹴りを落とします。これです。これが出来るか出来ないかで、大きく変わってくるのです。なんと無情な世界でしょう。そして、ハントはこの世界で更にマネーを手にするでしょう。
 ジョシュ・バーネットという少しお腹の弛んだ人と、ミルコ・クロコップという人が出てきました。ミルコさんの目は人殺しの目です。よく小泉首相はこんな人と会ったものです。一方、バーネットという人も、野蛮な日本の漫画やアニメに毒された人です。ミルコと言えばプロレスラー殺しとして名を馳せた人みたいですが、バーネットという人も単なるプロレスラーではないそうです。凄惨な戦いにならずに済むと安心したのもつかの間、あっと言う間に肩破壊です。一件単なるアクシデントに見えますが、これこそ格闘家ではなく軍人であるミルコの恐ろしいところです。思い出してください、ボブ・サップさんがダメになったのは、ミルコに眼球を殴られてからじゃないですか。スポーツとして格闘をやってきた人は、無意識に眼球を殴るのを避けるそうです。恐ろしい話です。ちなみに、ホーストがバンナを破壊したのは黒魔術だと思います。
 最後の試合は、決定的に教育上よくない試合でした。黒人の男はリング場でケータイです。今の若者のマナーの象徴じゃないですか。キリスト教に目覚めたとかいいますが、神様と話しでもしていたんですか?対戦相手は類人猿みたいな人で、後頭部に刺青をしています。ブラジル人のくせにムエタイです。わけがわかりません。黒人のジャクソンさんは、それでも神に目覚めたせいか慎重な試合運びでしたが、レフェリーのストップなどが幸運に働き、結局シウバの電車道膝蹴りで完全にK.O.です。こんなものを見て、子どもが健やかに育つと思いますか?私はそうは思えません。そのためにも、大晦日に繰り広げられるであろう蛮行を、しっかりとチェックしていくつもりです。