早く帰った日に家ですること

 昨日は早く帰宅した。「いつもこのくらいの時間に帰れればいいのにね」と言われたが、俺は「早く帰ってもすることがないですから」と言った。部屋に着いたのは夕方の五時半頃だった。俺はそれから二冊の小説を読んだ。一冊目はトマス・H・クック
の『闇に問いかける男』。二冊目はポール・オースターの『偶然の音楽』だった。全て読み終えたときには十一時半になっていた。前者の内容と今現在話題になっている猟奇殺人は偶然の一致だし、後者の内容と年末ジャンボ宝くじの発売も偶然の一致である。