マヨネーズ&お好みソース

 私はほとんど毎日お好み焼きを食べる毎日なので、当然の事ながら毎日ソースとマヨネーズを使う毎日なのです。なんといってもソースとマヨネーズはお好み焼きの味に最も大きく関わる部分なので、銘柄選びも重要な課題となっています。もちろん、味ばかりでなく値段も大きな要素なのは言うまでもありません。
 そんな中、今使っているマヨネーズは生協(COOPというのが正式名称か?)のもの。もちろん、私は生協の会員などではなく、会員の人の買い物についていってついでに買ってもらったもの。そして、これが値段と味の面ともに、なかなかにナイスなマヨネーズなのです。正直ちょっと驚いたものです。
 私はそもそもあまり生協に良いイメージは持っていません。別に政治的な面からそうだというわけではなく、母が嫌っているという印象を、小さな頃に植え付けられたからです。もっとも、その嫌いな理由も「なんとなく雰囲気が嫌」という、はなはだ感情的なものでしたが。だから、かつての私の家の近くには、西鎌倉の大きな生協があったのですが、もっぱら母が買い物をするのは西鎌倉小学校の対面にあった西友(今ではやたら駐車場の広いコンビニになっていますが)であり、モノレールの西鎌倉駅の真下にあるSUZUKIYAなのでした。SUZUKIYAは以前系列名であるCGCを名乗っていましたが、いつの間にかSUZUKIYAになっていました。名前の親しみやすさとは裏腹に、なかなかお高くとまった面もあるスーパーでした。そして、皮肉にも横浜に引っ越しした私が利用するのも、同じCGC系列のスーパーTOP。私の血肉はCGCで成り立っているといっても過言ではありません。
 閑話休題。マヨネーズの話でした。もちろん、生協ブランドと同じようにCGCブランドのマヨネーズもあります。値段も一番安い。しかし、私はそれを買わない。なぜって、安さ最重視の自分でも買いたくないほど、私と相性が悪いからです。「不味い」と言えないのは、マヨネーズ界の雄であるキューピーマヨネーズも同じく苦手にしているからです。では、私がメーンに選んでいる銘柄は何かといえば、味の素のピュアセレクトマヨネーズなのです。値段はCGCの次に安く、ほどよい甘味がなんとも言えません。また、キャップの工夫が素敵なのです。くるくる回して外せば太い星形口、キャップを開ければ細い口と、二通りの口があるのです。もちろん、重宝するのは細い口の方。パンに用いる場合でも、お好み焼きにかける場合でも、まんべんなく付けられる。ベタベタ塗り広げる手間が掛からず、使いすぎる失敗も少ないのです。味、値段、キャップと三拍子揃ったピュアセレクトマヨネーズ、まさに私の味方です。
 一方でお好みソース。単なるソースの話は置いておくとしましょう。となると、ほぼ次の二点に絞られるかと思われます。一つは広島風で名高いオタフクソース、もう一つはソース界の雄ブルドックのお好み焼きソースです。そして、広島出身である父の好みもあり、オタフクに慣れ親しんできた私ではありますが、最近はブルドックを進んで求めています。これは上手く口では説明できませんが、甘味や味の広がりの点から、どうにもブルドックが魅力的です。さらに値段。これは完全にブルドックが安い。時には百円ショップでも手に入る。これもマヨネーズと同じく二拍子揃ったブルドック、実にありがたい話です。味の○○、値段の××となったときの私の優柔不断は、はっきり言って度し難いものがあるからです。
 というわけで、今のところマヨネーズもソースも迷いなく購入し、消費できるという僥倖にあずかっている次第です。こんな幸運に恵まれていると、「ひょっとして空の上にいる誰かさんは、俺のことが好きなのかもしれないな」なんて思いたくもなりますが、あくまで慎ましやかに毎日お好み焼きを焼く毎日を送ろうと思います。