めずらしく安く鯨の肉を売っていたのだから思わず買ってしまったのだけれども、竜田揚げにするのはたいへん好きなのだけれども今夜は面倒で、結局のところこうなりました。
はい、お好み焼き。わたしは独り暮らしをはじめて十年になるかどうかわからないけれども、ほとんどの夕食は自炊で、ほとんどの夕食はお好み焼きなのです。お好み焼きはたいへんダイエットにも優れたメニューといえ、なにせ粉の量を決めて作って焼いてしまえば、おかわりしようという気にまったくならないというところが最大の利点ですし、たくさんの野菜もとれるし、肉なども薄切り数枚なのだし、卵なんかも一個摂取できるから、ともかく完全食だと言い切ってしまいたいくらいなのです。ソースやマヨネーズなんてたいしたカロリーじゃないでしょうに。ちなみに、ソースはオタフクでなくブルドック、マヨネーズは味の素に限るのだけれども、具材なんかは自由自在で、キャベツが高ければ玉ねぎを使えばいいし、見たことのない野菜があれば、やはりお好み焼きにしてしまえばいいのだし、納豆を入れようがアボカドを入れようが好き勝手やればいいというところがまったく悪くない。
ところで、大阪維新の会の発達障害の話など読んでいてもやもやするのだけれども、なんというかわたしなんかがあまり鬼の首を取ったようなブックマークコメントをつける気にならないのは、わりと会の皆さまとは別方向にとんでもないことを考えているからなのだけれども。それはすなわち、発達障害だろうがパーソナリティーディスオーダーだろうが、ともかく早いうちにできる限り精密な方法で徴候を見つけ、投薬なり投薬なり投薬なり外科手術なりエビデンスのあるなんとか療法なりなんなりを施してしまうべきだと、そう思っているのだから。
なぜならば、わたしがわたし自身を観察してそう感じるからで、根拠などほかになにもないのだけれども。自分の性格と考えていたものは、まったくこの社会の就職活動や労働といういったものに耐え切れないたぐいのものであって、30過ぎてそういった軋轢で完全に脳がいかれて、いかれた上でもガンガン薬食って働かなければいけない現実というものがあって、自死か路上か刑務所かの三択のほかに、なんとか人格破壊をして機械人形みたいにならなくてはならないと、少なくともきちんと死にきれる覚悟もないうちはそういう方向でいかなければいけないと、そう思うのだけれども、こんな廃人のような役立たず、一歩間違ったらよく切れる包丁でどっかの学校に押し入る類の人間、現代社会に不適応の人間を生み出したりする不幸というものは、できうるかぎり避けなければならないの。人間の心などというものは脳内伝達物質のなんらかの信号で決まるものなのだから、もっと精密な薬品、手術、そういったものが必要になってくるのだし、人間脳機械がそういった仕組みである以上、反動し、回帰する時間軸上の地点などまったく存在しないに決まっていると思わなくて? 科学は前に進むものだし、人間や社会というものが一朝一夕で変わらない以上は、すばらしい医療の進化にすがりつく以外ありえないのではなくて? そんな都合の良い薬や手術が今現在存在しないとしても。
だから、できることならそれを早い早い早いうちに見つけて、低い低い低い自己評価が海底に縛り付けられたり、あらゆることに失敗と不幸の連想を結びつけたり、そういう固定の鎖から自由にさせてやらなければならない。少なくとも、5歳のわたしにも10歳のわたしにも15歳のわたしにも、せめて不安を押さえつける薬物が必要だったのだし、そうであればここまでこじらせてしまうこともなかったかもしれない。なにかうまくいくチャンス、チャンスと言えるほどでないにせよ、それなりに安心できる人生のレールに乗りつづけることだってできたかもしれない。人間づき合いだの、コミュニケーションだの、いくらかマシにできるようになっていたかもしれない。まあ、まったく無駄でしょうけれども、そんな想像は。
そんなわけで、就活に失敗して早く死ぬ若い子たちに、「就活以前に大学中退して引きこもりのニートになってた俺だって、適当に生きているぜ」なんてことは口が裂けても言えないのだし、わたしが言えるのは実際に死に切ったやつは立派だとか、結局フラフラしてもそれなりにうまく生きていけるやつは、それ相応の器量のある人間だとか、そういうことになってしまう。こんな絶望をふりまく必要なんてないどころか、害悪ですらないとしても、だからといってわたしは今のところまだ生活に執着してしまっているのだし、そういう人間がいてしまっているという事実というものはあるのだから仕方ないのだし。そして、その生への執着というものは、自分より優秀であろう確率の高い人間が勝手にいなくなってくれて悪くないという発想すらまったくスラっと出てくるのだし。まあせいぜいこの最終学歴高卒の薬物依存の人格障害、パニック障害、強迫性障害持ち、あとおそらく発達障害持ちくらいぶち殺せる能力がないとこの世はきびしいものなのだけれども、そう遠くなくわたしも勝手に消えてしまうと思うので、せいぜいくだらないイス取りゲームのイスが空くのをお待ちになってはいかがかしら? といったところなのだけれども、まあわたしは性根が腐ってるからゾンビみたいに生きているのかしら、死んでいるのかしら、バカなの? 死ぬの? の状態のまま最底辺からこの世のすべてを小馬鹿にして永久不滅ポイントの可能性だってあるのかしら、ないのかしら、知るわけねえだろ畜生が。