それはメカニックの矜持なのか?

 我が社のカラーレーザープリンターはだいぶ古い富士ゼロックス製のものである。しかし、古いとはいえまだまだ現役。毎日出力につぐ出力の毎日を送っている。が、さすがにあちらこちらにガタが来ていて、ちょくちょく契約しているメンテナンスに来てもらっている。
 そんなわけで、「この型はさすがに古いのでそろそろ新しいものをお考えになられては……」などと言われてもおかしくないのだけれど、彼らは決してそれを口にしないのだ。さすがに「古くなっているので、この部品の消耗が」などとは言うけれど、買い換えについては口にしない。逆に「エラーや故障情報の蓄積がありますから」と言ってのけるくらいだ。
 それは修理を請け負う彼らの矜持によるものなのか、はたまた「ガツガツ新製品を勧めるのは信用を失う」という方針なのかはわからない。が、なかなか好感の持てる姿勢だな、と思う。ついに今日などは、こちらから「新しいののパンフレットでもあれば……」と切り出してしまっていた。もっとも、PS2みたいに買えるようなもんじゃないけどね。