江ノ島へ行った


 用事半分、遊び半分で江ノ島へ行った。大船から湘南モノレール江ノ島へ行った。湘南町屋の駅で、エスカレーターかエレベータかわからないが、バリアフリー化工事をしていた。町屋の駅には降りたことがないが、三菱電機の工場があって、駅の規模の割に利用客の多いところだ。かつて俺の家の最寄り駅であった片瀬山駅は、坂の途中にあったために、案外上り下りは楽だったし、なだらかなスロープもすぐにできたけれど、他の駅は大変だろう。しかし、高さで言えば終点の江ノ島が一番高いのだろうか。あの古く暗いビルの上の階から、目白山のトンネルに向けてモノレールが出入りしている。あれはよく考えれば不思議な光景だ。しかし、あのビル、場所が分かりにくく、なかなか目立たない。みんな小田急江ノ電を使ってしまうぞ。もっとアピールするんだ、頑張れ湘南モノレール
 ……いや、江ノ島へ行った話であった。江ノ島の島に行く前に、龍口寺(http://www.ryukouji.com/)へ。小学生のころ、ここの裏山でサバイバルゲームごっこをしたことがある。ごめんなさい。いや、しかしなんだ、新しくピカピカの建造物(上のサイトによると納骨位牌堂らしい)などができていた。参拝客や、「歩く会」かなにかわからぬが、そういった小団体などもいた。
 ツバキの写真を撮っていると、腕に何かの腕章をしたお婆さんが話しかけてきた。地元ガイドの人かなにかだろうか。まず、「そこにある白椿は日本一の大きさ」と教えてくれた。いや、これにはビックリした。これがツバキかよ、という大木だ。だいぶ樹齡もきていて、タイワンリスの食害などもあるらしく、ちょっと弱っているみたいだ。しかし、この大きさはたしかにめずらしい。そしてもう一つ「五重塔の左のツバキの中に一本だけ金魚椿と呼ばれる樹がある。葉っぱの端が金魚のしっぽのような形をしているのだ」とのこと。何やらドラクエでアイテムの場所を聞いたような気分だったが、実際に「しらべる」をしてみると、金魚のしっぽの葉っぱを発見。

 一本の樹の一部の葉っぱだけがこういう形になっている。「龍口寺はこれを挿し木か何かで増やして、品種登録すればいいじゃん」などと思ったが、聞くところによるとそんなにめずらしい物ではなく、実生でも出てくることがあるとのこと。検索してみると、金魚椿はヤブツバキの変異で、園芸品種あつかいにもなっている(Camellia japonica 'Kingyo-tsubaki')とのこと。しかし、一本だけ混ぜてあるというのも変だから、これは単に変異したものなのかもしれない。お寺の人が、ドラクエのアイテム的に混ぜておいたのかもしれないけれど。
 さて、次は江ノ島本島。江ノ島といえば猫である。こんなことを書く人がいるから、また捨て猫が増えてしまうのかもしれないけれど、今現在猫が多いのだから仕方ない。特に、自分のように猫に餓えた人には、まるで猫テーマパークのようなものである。でも、猫は捨てないでください。
 上の猫は植物園に居た、どこが目鼻だかわからぬ模様のやつ。こちらが座るとトトトっと寄ってきた。撫でてやると喜ぶので、ハメ撮りならぬ撫で撮り(これもいやらしいな)である。俺のフィンガーテクを侮るな。下の猫はよくわからぬところに収まっている猫であった。