天皇賞(春)

 私はとても迷った。世間の人もとても迷った。ちょっと手を広げようなら、どこまでも買わなければいけないようなこのメンバー。こうなったらどうでもいい、初志貫徹でマカイビーディーヴァ。雨も降り始めて女傑に金棒だ。
 そして、勝ったのはスズカマンボだった。安藤勝巳を侮るな。もちろん、スズカマンボも。しかし、スズカマンボビッグゴールドアイポッパーという結果だけ見ると、どこの新潟大賞典だ?という感じにもなる。いや、しかし、たまたまこの組み合わせで決着したというだけで、混戦激戦の天皇賞だった。
 私のマカイビーディーヴァは中団〜後方から。二周目の三、四角でボスの腕が激しく動く。進出か?ズルズルか?じわじわ進出だ。その後、やたら大外に回って追い込み体勢。しかし、前を捉えられない。レース後のコメントは馬場とのことだが、べらぼうに早い持ち時計があって、馬と馬場との関係はわからないものだ。もちろん、それ以外の要因だってあるんだろうけどね。ただ、この馬の参戦が、ともすれば低調なメンバーに花を添えたのは間違いなく、陣営には「悪夢」を振り払うためにまたオーストラリアから来て欲しいもの。
 相手本線にザッツザプレンティなどを選んでいたけれど、まだ早かったか。ヒシミラクルはかかってしまったようで、テンションを考慮して間隔を空けたのは正しかったのかもしれない。しかし、結果が出なかった。同じく、期待されながら結果が出なかったのはシルクフェイマス。あれだけの雨でダメになるとは、空前絶後の重馬場下手。まるで化学物質のような敏感さ。不運な馬だ。
 一方で健闘したのがビッグゴールド。ここ二戦の走りはフロックじゃなかったとはいえ、オープン特別だしなぁ。しかし、ここで重賞馬がさらに覚醒となれば、宝塚でも狙ってみるか? いや、出るかどうか知らないけれど。アイポッパーは藤田騎手曰く「まだ重賞も勝っていないし、これからの馬。きょうは健闘だと思って欲しい」とのことで、その通りだろう。トウショウナイトとともにこれからも注目か。
 しかしまあ、とにかく当たらない。スイートピーステークスライラプスは良かったが、他に馬連ボックスで選んだシンシアー、パルシェルは狙いすぎだったか。見せ場はあったんだけどな。同じく選んだアンブロワーズは低迷気味だ。東京の準メーンはオレハマッテルゼが登場。ただ、得意の東京で人気してて、三連単に手を出したのが失敗だった。いやはや。俺の馬券がブレイクするのを俺は待ってるぜ