「  、奥崎を撃て!」

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/fu/news/20050626k0000m060108000c.html

死ぬ直前まで院内で「バカ野郎」と叫んでいたという。

 『ゆきゆきて、神軍』(ASIN:B00005HPKO)の奥崎謙三が死んだ。俺がはじめて『神軍』を見たのは中学生のころで、その内容に圧倒された覚えがある。同じ原一男監督の『全身小説家』(ASIN:B00005HPKP)も後に学校の上映で見ることになったが、やはり何と言っても奥崎の迫力にはかなわない。ノンフィクションとは言うけれど、奥崎世界のフィクションでもあり、「出演:奥崎謙三」ではなく「主演:奥崎謙三」と言った方がいいかもしれない。しかし、その奥崎世界の根本は苛烈な戦時体験にあるのは他ならず、「戦争は何があっても起こしてはいけないな」と、シベ超の水野春郎口調で言いたくなる作品である。まあ、どちらかといえば生バイオレンスに魅せられただけだけれど。少なくとも、プロフィールだけ見て「こういう奴か」と思った人は、是非『神軍』を見るべきだ。思想とかそういう次元の住人ではないのだから。
 あと、トラブルになったとき「警察を呼びますよ!」と言われて、「こっちから掛けてやる」というのは、実生活でいつか役に立つ方策だろうと忘れないようにしている。いや、思い出したくないが思い出したが、これは俺の父の得意とする技でもあった。父に戦争経験は無いが、ある部分の破綻で奥崎と同じような要素を十分に持っていた。ああ、あるいは俺にもあるの、か。