ディカプリオ対クマ、あるいは眠気対おれ 映画『レヴェナント:蘇えりし者』

 

 「もう、ここまでやったんだから、ディカプリオにオスカーをやろう。これ以上やらないと、『ゆきゆきて神軍』の奥崎謙三みたいなドキュメンタリーの主役になるかもしれんぞ」……というやり取りがあったかどうか知らないが(なかったと思う)、レオナルド・ディカプリオ念願のアカデミー賞主演男優賞獲得の一作。

ほかにもいろいろの受賞があって、おれは「なにかの賞をとった作品というのは、だれか知らないがいいところがあると言っているのだからいいところがあるのだろう」という権威主義者なので、これもそういうつもりで観た。観たが、タイトルに書いたとおりである。眠くなる。ディカプリオが雪の中を転げまわり、クマと戦い、鼻を折り、生レバーにかぶりついているのに、眠くてしかたないのである。途中まで観たら画面がBlu-Rayのトップ画面、これを2度繰り返して、執念の3度目で最後まで観た。まあ、こんな執念、ディカプリオに比べたらなんてことねえわけだが。

レオナルド・ディカプリオの俳優魂!7つの過酷な挑戦に迫る『レヴェナント』 | cinemacafe.net

うーん、というわけで、おれにこの映画は合わなかったわ。高尚過ぎるのかもしれない。単調に思えた。平板に感じた。退屈であった。あるいは、大自然のこだわり映像なんかは映画館で観たら感想は別だったのかもしれないが。まあ、こういうこともある。

ところでBlu-rayとDVDのセットって買う人いるんだろうかね? おれにはようわからん。

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レヴェナント 蘇えりし者 (ハヤカワ文庫NV)

レヴェナント 蘇えりし者 (ハヤカワ文庫NV)

 

 事実をもとにした映画。実在の人物をもとにした作品。ようしらんが、ひょっとしたらアメリカ人にとってはおなじみの人と物語をテーマにしていたかもしれず、そのあたりでそれを知らぬおれが観ても……というのもあったのかな。わからんが。

 

d.hatena.ne.jp

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品は『バベル』と『バードマン』観てるね。

 

 

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